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story 19 ページ19

沈黙の中
俺がフルーツジュースを飲む音が
店内に響く。







ヌナは俺の前に留まらず
閉店の準備で
店内をウロウロしていた。







「お店、終わり?」

A「そうだよ。だから早く帰ってね」

「すぐ帰れって言う・・・」

A「・・・テヒョナ」

「困らせるなだろ?困らせてる?俺が?」

A「テヒョナ」

「なんだよ」

A「ヌナ困ってるよ。
テヒョンがまた来るようになって」

「客に対して言う言葉かよ」

A「帰ってね。お願い」

「他にも芸能人来るらしいじゃん」

A「そうね」

「みんなにそう言ってんの?」

A「・・・・・・・・・」

「俺だけかよ。嫌われたもんだな」






ちょうどフルーツジュースを飲み終わって
そのまま黙って店を出た。







人も車も少ない通りで
その場に立ち尽くした。






次に来る時の口実を
また作らないといけない。







その口実に頼って
ココに来るしか
ヌナに会う方法はないから。







にしてもだ。







俺だけなんでこんなに拒否られてる?







俺らのせいで
店を閉めるしかなかったから?







新しいお店出来たし
いいじゃん。







そういう問題じゃないのか?







くるっと回れ右をして
俺は意を決して
もう一度お店のドアを開いた。







A「・・・・・・テヒョン」

「え?」






さっき俺がお店を出る時に立っていた場所で
まだそこにたったままのヌナは
涙を流していた。







「なんで泣いてんだよっ」

A「・・・・・・・・・」

「帰れないじゃん!!」

A「・・・疲れてるだけだよ。大丈夫」

「大丈夫なわけあるかっ」






抱きしめたヌナは
小さくて俺の腕にすっぽりおさまった。






いい香りがする。







いい女の香り。






振りほどかれると思ったのに
素直に抱きしめられてる。







こんな風だから
俺はどうしたらいいか
わからなくなるんだ。








「なんで泣いてんの?」

A「なんで抱きしめてんの?」

「泣いてるから」

A「・・・ちょっと辛くて」







顔を覗こうと
身体を離すと
それと同時に
ヌナはそっぽを向いた。

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設定タグ:KーPOP , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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さるるん(プロフ) - Seoyonさん» コメントありがとうございます。カフェなんてよくある設定だと思いますよ。ストーリーやセリフ、設定が違うのであれば問題ないと思います。ぜひ読ませて頂きますね。 (2019年6月2日 9時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
Seoyon(プロフ) - いつもお話楽しく読ませていただいてます。質問なんですが、最近カフェに関するお話を書こうかと思っているのですが、内容は全然違うのですが、やはりこのお話を読んだ人にはパクリと思われるかな。と思い、コメントしました。カフェが入るお話を描いても良いですか? (2019年6月1日 22時) (レス) id: 811bd1e3b0 (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - 萌さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますね (2019年5月14日 12時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります(//∇//)更新待ってます! (2019年5月13日 22時) (レス) id: a6bdeae8aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さるるん | 作成日時:2019年5月11日 18時

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