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story 18 ページ18

SA「離してっ!!」

「ジミン呼ぼうか?」

SA「呼ばなくていいっ!!」

「スア、ジミンはここのお店は知らないよ」

SA「もういいっっ!!テヒョンまで味方してっ!!」







解決したのかしてないのか・・・。






スアはお店を出た。







他の客はいない。







スタッフも。







ヌナは足の力が抜けたように
そこにあった椅子に
腰を落とした。






「大丈夫?」

A「・・・・・・テヒョナ」

「ん?なに?」

A「来ちゃダメだよ」

「・・・・・・・・・」






ほら、また始まった。






いい加減、俺の心も
ボロボロになっちゃうよ。








「なんで?」

A「なんでって、テヒョンは芸能人でしょ」

「芸能人はカフェに行けないのかよ」

A「特定の一般人と仲良くしちゃダメ」

「特定の一般人?」

A「私みたいな・・・ね」

「意味わかんねぇ」

A「・・・・・・帰って。ほら、行って」







俺の方に視線は向けずに
ただ追い返そうとするヌナに
若干の苛立ちを覚えながらも
俺は席を立った。








しつこく居座ることもできるけど
そうしなかったのは
1度前のお店が俺らのせいで
無くなったから。







踏み込めない・・・。







歩み寄れない・・・。







ヌナが俺とヌナの間に作った
その線は、いつの間にか
大きな壁に変わっていた。







俺は簡単に乗り越えられるし
なんなら叩き壊せる。








でもそれじゃ意味が無い。








ヌナが作ったものだから
ヌナにしか壊せないんだ。







待っていれば
いつか乗り越えてくれるかな・・・。







でも待っている間に
他の誰かに攫われてしまうかも・・・。







「ヌナ」

A「なに?」

「フルーツジュース」

A「飲んだら帰ってね」

「わかった」







小さな口実が必要だった。







今、あと少しでいい
ココに残るための口実が。








一旦、キッチンに消えたヌナが
フルーツジュースを持って出てきた。








お持ち帰り用のカップではなく
店内で飲む用のグラスに
フルーツジュースを入れて。








まだ・・・望みはあるかもしれない。

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設定タグ:KーPOP , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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さるるん(プロフ) - Seoyonさん» コメントありがとうございます。カフェなんてよくある設定だと思いますよ。ストーリーやセリフ、設定が違うのであれば問題ないと思います。ぜひ読ませて頂きますね。 (2019年6月2日 9時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
Seoyon(プロフ) - いつもお話楽しく読ませていただいてます。質問なんですが、最近カフェに関するお話を書こうかと思っているのですが、内容は全然違うのですが、やはりこのお話を読んだ人にはパクリと思われるかな。と思い、コメントしました。カフェが入るお話を描いても良いですか? (2019年6月1日 22時) (レス) id: 811bd1e3b0 (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - 萌さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますね (2019年5月14日 12時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります(//∇//)更新待ってます! (2019年5月13日 22時) (レス) id: a6bdeae8aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さるるん | 作成日時:2019年5月11日 18時

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