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story 15 ページ15

裏口からお店に入ると
ヌナが間接照明だけスイッチを入れて
足元が分かるようにしてくれた。







何から話そう・・・。







座るよう促されて
座った席は
カウンターの一番近く。






A「はい、どうぞ」

「ありがと」

A「そっくりでしょ?」

「前の店と同じ」

A「探すの苦労したの」

「そっか」

A「あ、でも・・・」

「でも?」

A「個室はないから通わないでね」

「・・・・・・・・・」






もう来るなってこと?






A「元気そうね」

「うん。元気だよ」

A「みんなは元気?」

「うん」






会話が続かない。







何を話せばいいのか・・・。







口を開けば
ヌナが好きだと告白しそうで。







「Aヌナ」

A「ん?」

「・・・・・・会いたかった」

A「まだ片想いしてるの?」

「・・・・・・うん」






スアではないけどね。






A「疲れちゃうよ」

「もう疲れたかも」

A「じゃあ、止めなさい」

「どうやって?」

A「新しい恋探すとか、仕事に集中するとか」






それができたら
こんなに必死にならないよ。






そんな簡単じゃなかったんだよ。






「フルーツジュースおかわり」

A「もう終わり。帰りなさい」

「やだ。もうちょっと」

A「明日も仕事でしょ?」

「まだ大丈夫だよ」

A「テヒョナ」

「ん?」

A「困らせないで。ね?」






悲しく微笑むヌナの顔が
今にも泣きそうで
それ以上ヤダとは言えなかった。







結局、ただ会えただけ。







少し話をしただけで
俺は何も出来ずに
店を後にした。







俺は世界一のバカだな。







いや、バカじゃない。







また行けばいい。







カフェに行けば
ヌナは居るんだ。







居場所がわかっただけで
今日は満足だ。







みんなには黙っておこうかな。







ナムジュンヒョンにも口止めしなきゃ。







さーてと
もう眠い。







早く帰ろう。

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設定タグ:KーPOP , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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さるるん(プロフ) - Seoyonさん» コメントありがとうございます。カフェなんてよくある設定だと思いますよ。ストーリーやセリフ、設定が違うのであれば問題ないと思います。ぜひ読ませて頂きますね。 (2019年6月2日 9時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
Seoyon(プロフ) - いつもお話楽しく読ませていただいてます。質問なんですが、最近カフェに関するお話を書こうかと思っているのですが、内容は全然違うのですが、やはりこのお話を読んだ人にはパクリと思われるかな。と思い、コメントしました。カフェが入るお話を描いても良いですか? (2019年6月1日 22時) (レス) id: 811bd1e3b0 (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - 萌さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますね (2019年5月14日 12時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります(//∇//)更新待ってます! (2019年5月13日 22時) (レス) id: a6bdeae8aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さるるん | 作成日時:2019年5月11日 18時

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