ヌナのカフェ -TH-

story 13 ページ13

？「もしかして･･･テヒョン？」

「え？」






ここまで来て
見つかるかな･･･。







？「お前･･･バレバレ」

「は？･･････ボゴムヒョン」

BG「変態じゃん」

「変態じゃねー」

BG「何してんの？」

「いや、ちょっとブラブラ」

BG「暇ならご飯行こ」

「今から？」

BG「うん」

「俺喉乾いたし」

BG「じゃあ、なんか買っておいで。外で待ってるね」

「う･･･うん」







なんでなんだ？







こんなとこで知り合いに会うかな･･･普通。








交友関係が広いのも考えもんだな･･･。








気を取り直して
店内を見渡すと
あのカフェそのもの。








アンティークの小さな棚には
壊れたはずの兎の置物があった。








いくつかあるテーブルと椅子は
ヌナが世界中で探したもので
全部不揃いなのに
なぜか違和感なく並べられてる。








明る過ぎず、暗過ぎない店内の照明。








壁には優しい色使いの絵。








やっと･･･見つけた。








カウンターに向かうと
店員さんらしき人に
思い切って聞いてみようとした。








「あの･･･」

店員「はい。ご注文は？」

「いや･･･あの･･･」

店員「え？テテ？バンタンのテテ？」

「あーはい」

店員「さっきボゴムが来たよーーっ♪すごーい」

「いや、あの･･･」

？「騒がないの」

店員「あ、すいません」

「･････････」







言葉を失った。







騒ぐ店員に
奥から出てきて
静かに注意したのは
俺が会いたかった人で･･･。







A「いらっしゃい」

「Aヌナ」

A「久しぶりね」

「うん」

A「昨日ナムジュンが来たから、来ると思ってた」

「うん」

A「思ったより早かったね」

「うん」







ヤバっ･･･泣きそう･･･。







A「はい。フルーツジュース」

「うん」

A「誰か待たせてるんじゃないの？」

「うん」

A「ほら、行って」








人って緊張すると
何も言えないもんだな。







あんなに仲良しで
普通に話してたのに
“うん”しか言えなかった･･･。







BG「おそっ」

「･･････うん。ごめん」

BG「行くよ。人が集まってきた」

「うん」

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