story 82 ページ35
手に持っていたマグカップを
テーブルに置いて
タバコの火を消すと
イェソンヒョンは
足を組み、膝のところで
手を合わせた。
YS「ウォニとAは似てる」
「そうですか」
YS「強いフリして弱いんだ」
「はい」
YS「俺が強引に繋ぎ止めることで
ウォニを無理矢理でも傍に置くことで
今、この2人の時間がある」
「そうですね」
YS「諦めなくて良かったと心から思うんだ」
「･････････」
YS「諦めるなキュヒョン」
少し驚いた。
ハッキリそう言われたのは
初めてだったから。
イェソンヒョンは多くを語らず
俺の決断に寄り添ってくれた。
そのイェソンヒョンが
ハッキリ「諦めるな」と言った。
「Aは･･･何か言ってましたか？」
YS「わからないって。どうしたらいいのかわからないって」
「そうですか」
YS「心から愛せる女なんてそうそう出会えないぞ」
「はい」
YS「もう少し頑張れ」
「はい」
イェソンヒョンが
俺の返事を聞いて
優しく微笑んだ。
ウォニヌナが丁度帰ってきて
「もう少し頑張るよ」と告げると
イェソンヒョンに負けないくらい
優しく微笑んでた。
イェソンヒョンの家を後に向かったのは
Aの部屋。
タクシーの中で
必死に考えた
なんと言って繋ぎ止めようかと･･･。
インターホンを鳴らす指が
小刻みに震えていた。
ドアを開いたその腕を見て
胸が震えた。
A「･･･キュヒョナ」
「入っていい？」
A「･･････うん」
通い慣れた部屋なのに
どこか風景が違って見えた。
Aの様子が違うからなのか
俺の心持ちのせいなのか･･･。
「室長に会ったよ」
A「これ以上置いておけないって」
「ウォニヌナのところに行くの？」
A「そうしようと思ってる」
「A」
A「なに？」
「俺の事･･･見れない？」
ここに来て既に30分は経っていた。
まだ1度もまともに顔を見てない。
目が合わない。
A「･･････ごめん」
「謝るのは俺だよね」
A「･･････ごめん、キュヒョナ」
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りん(プロフ) - さるるんさんお疲れ様でした。ヘタレぎゅが、パパに！ジョンウンヒョンもパパになる日が来ると思って想像沢山しちゃう！(^ ^) (2019年5月6日 21時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - まぁぽんさん» いつもありがとうございます!!次回作もイェソンさんが主人公でなければイェウォニは必ず登場しますので、よろしくお願いしますね。 (2019年5月6日 12時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - 石田@政成さん» ありがとうございます!!なかなか更新できずすいませんでした。キュヒョンのイメージを崩さず書けていましたでしょうか？次の作品はまだ未定ですが、是非よろしくお願いしますね。 (2019年5月6日 12時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
まぁぽん(プロフ) - 完結お疲れ様です。今回も素敵なお話をありがとうございました。また次の作品も楽しみに待ってます。イェウォニの登場も楽しみにしてま〜す(笑) (2019年5月6日 9時) (レス) id: 96ad3b03e8 (このIDを非表示/違反報告)
石田@政成(プロフ) - 完結おめでとうございます！キュヒョンのいざという時の冷静さに欠けちゃう所とか可愛かった！(笑)ハッピーエンドで本っ当になによりですっ！キュヒョナチュッカヘーー！(笑)素敵な小説、ありがとうございました！ (2019年5月6日 1時) (レス) id: b7db3a9d0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2019年2月25日 10時
