story 59 ページ17
部屋に1人。
ベッドの上で
スマホと睨めっこ。
なんて言うんだよ･･･今更。
とりあえず
掛けてみるか･･･。
コール音にドキドキするなんて
いつ振りだかな･･･ﾊﾊｯ。
『･･･ジョンウン？』
「お、おう。今、いいか？」
『掛け直していい？今、地下鉄なの･･･』
「わかった」
ホントは少しだけ
心の傷が傷んだ。
待っていた電話は
掛かって来なかったから･･･。
チクチクと痛む胸に
手を当てて
時間が過ぎるのを待った。
15分後。
着信を知らせたスマホ。
「おう」
『ごめんね』
「もう、いいのか？」
『うん。地下鉄降りたから』
「そうか」
『･････････』
「･････････」
話が続かなくて
言葉を探した。
頭の中フル回転で。
『･･･電話･･･ありがと』
「ん」
『やだ･･･泣きそう･･･ｱﾊﾊｯ』
「今どこ？」
『･･･え』
「会いに行くよ」
『･･･うん』
事務所に向かっていると聞いて
住所を送るよう伝えると
宿舎を飛び出て
Aまで車を走らせた。
Aの泣きそうな震える声は
俺の心の奥で息を殺して静かにしていた
Aへの気持ちを呼び起こした。
泣くな･･･A。
ごめん･･･A。
Aがいる場所に着くと
車から降りて姿を探す。
小さな雑居ビルの前にAはいた。
「Aっ!!」
帽子もマスクもメガネも置いてきたな。
それに気付いていたけど
我慢出来なくて少し遠くからAを呼ぶと
周りにいた人が何人か振り向いたのがわかった。
頭の片隅でマズいと思う俺と
それでもAから
視線を外さない俺の目と
歩みを止めない俺の足。
Aに辿り着いて
腕を取ると
雑居ビルの中に引き込んだ。
一瞬。
心臓が止まったかと思った。
既に涙を浮かべた
Aを抱き締めた。
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さるるん(プロフ) - りんさん» 意外とこんな感じがキュヒョンに似合いそうな気がしました笑 (2017年8月2日 7時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あはは〜ぎゅがナップンナムジャに(〃ω〃) (2017年7月31日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - アハ、キュミンですねー(〃ω〃)ABブラザーズ(o^^o)楽しみ (2017年7月24日 8時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - りんさん» ゴタゴタしてますけど兄さんの気持ちはハッキリしてるので大丈夫だと思います･･･よ笑 (2017年7月21日 8時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - お嬢さん…兄さん大丈夫かな？不安、ヒロインちゃんも不安… (2017年7月20日 16時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2017年6月13日 6時
