I Believe You -YS-

story 28 ページ28

「おいっ!!無視すんな」

A「･･････なに？」

「なに？じゃねーよ!!
夜、行くから話そう。いいな？」

A「･････････」

「行くからなっ!!無視すんなよ!!」








電話を切って
ドンへに返すと
ドンへが心配そうに見てた。







心配するなと言いたいけど
俺もどうなるかわからなくて
心配だから言えない･･･。








DH「ヒョン？大丈夫？」

「さぁな。携帯サンキュ」

DH「別れちゃう？」

「不吉なことを言うな」

DH「ごめん」








不吉だけど
確かにそんな予感はする･･･。









昨日、150日を迎えたばかりなのに
こんなに危機を何回も乗り越えなきゃいけないのか？








女が噂好きで
困るよ･･････チンチャ･･･。







夜、仕事を終えて
出向いたAの部屋。







ダンマリのまま
どのくらい時間が経ったかわからない。








お互いに言葉が出てこなくて
お互いにコーヒーの入ったマグカップを手に
目を合わすこともなく･･･。








「聞きたい事、あるんだろ？」

A「･･････別に」

「また勝手に噂を信じてるわけ？」

A「･････････」

「･･･なんなんだよ･･･もぅ･･･」

A「･･･噂じゃないもん」

「は？」

A「本人から聞いたんだし」

「俺のどこに二股する時間があるんだよ」

A「知らない」

「ねぇーーよっ!!もーーいーっっ!!じゃーなっ!!」








怒り任せに
Aの部屋を後にした。





俺を信じるって
約束したのに･･･。






なんでこうなるんだよ･･･。







悲しいの通り越して、ムカつく。









「ジョンウンっっ!!」








車に乗り込もうとしたその時。







後ろから誰かに呼ばれた。








「A」

A「待って･･･行かないで･･･」

「･････････」

A「ごめんなさい･･････」

「A」

A「信じてるよ。信じてるけど･･･不安なの･･･」








ゆっくり
1歩、1歩
歩みを進めて
Aを抱きしめた。








「愛してるよ。A」






この時、危機はなんとか乗り越えたのに･･･。

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