片想いの時間 2nd -EH-

story 65 ページ21

家まで送ってくれたヒョク。









EH｢ホントは寄って行きたいけど、帰るよ｣

｢⋯うん｣

EH｢ごめんな｣

｢ヒョク｣

EH｢ん？｣

｢謝らないで。私は大丈夫｣

EH｢A｣

｢彼女は私でしょ？｣

EH｢当たり前じゃん!!｣

｢それで充分だよ｣









なん度も、なん度も謝るヒョクが
優しくてホントに好きだと思う。









私を降ろすと
走り去るヒョクの車を
見えなくなるまで見送った。









部屋に入って
シャワーを浴びて
ソファに座ると
ヒョクからのメッセージに気付いて
スマホを開く。









“おやすみ。また明日”









たった一言。









その一言に涙が溢れた。









韓国に来て
ヒョクに出会って
ヒョクを好きになって
彼女になって⋯⋯。









これから起こることに
身を震わせながらも
ヒョクを好きな気持ちが
私を支えていた。









あまりにも知らない事が多い芸能界。









違う世界の人を好きになって
付き合うことになって
信じるしかない。



大好きなヒョクを
信じて傍にいる。









そう決めた私の気持ちは
揺るがない。









“お休み。大好きだよ”









明日も、明後日も
“おやすみ”とメッセージを送る。









ヒョクの彼女として。









大丈夫。









ヒョクだけじゃない。









ハナも応援してくれてる。




メンバーの皆さんも。









何が起こるかなんて
わからないけど
きっと大丈夫。









私の気持ちは揺るがない。









誰にも負けない。

story 66→←story 64 -EH-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す