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story 7 -KI- ページ7

カフェの前まで車を寄せると
ヌナが店から出てきた。




降りて助手席のドアを開けると、
「ありがと」そう言って
ヌナは車に乗った乗り込んだ。




ほんと小さいな。
俺、結構背があるから、
抱きしめたら後ろからは見えないな。




助手席に座るヌナを気にしながら
ヌナの家に向かう。





気が付くと隣からスースーと
寝息が聞こえてきた。





何か掛けてあげようと思い
車を降りてトランクから
ブランケットを持ち出す。





寝てるヌナを起こさないよう
そっと掛けてあげた。





「ヌナ」





反応はない。

長い髪の毛にそっと手を伸ばした。

柔らかくていい香りがする。
苦手だったはずの甘い香りが
今では俺の心まで届いていた。





カフェで話している間
一度もイェソンの名前は出てこなかった。
意識してるのかはわからないけど
俺はそれが少し嬉しかった。





でも……イェソンの大切な人だ。
ヌナを暫く見つめて
車を発進させた。





ヌナの家に着いて
ヌナを起こしたけど
よっぽど疲れているのか
全く起きる気配がない。





最後にもう一度触れてもいいかな。





頭をそっと撫でて、
髪の毛に指を通し、
頬に手を触れる。
柔らかくて・・・白い肌。





その白い肌に誘導されるように
唇を重ねてしまった。




「おいっ!!!」

その瞬間運転席のドアが勢い良く開き
俺の胸ぐらは掴まれていた。



「イ、イェソン・・・」

YS「なにした?
お前今、ヌナになにした?」

「ごめん……」





いつもは見ない鋭い目で
俺を睨むと
イェソンは車を回って
助手席のドアを開いた。





シートベルトを外し
ヌナを抱え上げて連れ去っていった。






やってしまった……。





ごめん・・・イェソン。
でも、止まらなかった。




ヌナの前で俺の理性は
無いものになってしまった。




宿舎に戻ると
リビングにいたトゥギヒョン。



LT「カンイン、お前なにしたんだ?」

「え?」

LT「今、イェソンから電話あって
 お前を捕まえとけって
 すげー怒ってたけど?」

「あー、そうですか」

LT「どうした?」

「・・・・・・」




答えられるはずがない。




トゥギヒョンは何も聞かず
俺と一緒にイェソンの到着を待っていた。




1時間程して玄関の扉の開く音がした。

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設定タグ:SuperJunior , イェソン   
作品ジャンル:恋愛
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まゆまゆ(プロフ) - しっかりしなさいキム・ジョンウン! そしてこんなときこそ仲間を頼りなさい!あなたにはあなたのことを本気で心配してくれるステキな仲間がいるんだから。 (2015年2月15日 8時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - たちばなさん» そうですね・・・。ヌナはずっと一人で戦ってきてて、そこに現れて心に入り込んだイェソンの心変わりを感じながらも手放せないんです。弱い人なので・・・。 (2015年2月14日 17時) (レス) id: b5a15f7251 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - だってもう「私」ボロボロだもん。自分に置き換えたらどんなに好きでも嫌だなー。長々コメントすみません! (2015年2月14日 10時) (レス) id: 84b82d7ccb (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 心が動くことは責められない。でもハッキリしない兄さんにイライラしました。揺れてる恋人を側で見てなきゃならない気持ち…兄さんはわかってない。「私」は最後は受け入れるんでしょうか。若くて魅力的な女の子に囲まれる恋人への不安が兄さんとじゃ解消できない… (2015年2月14日 10時) (レス) id: 84b82d7ccb (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - たちばなさん» イェペンならではの、キツいツッコミありがとうございます(´ヮ`;)痛い目に合うかはこの先のお話で確認願います。更新頑張ります!!! (2015年2月13日 21時) (レス) id: b5a15f7251 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さるるん | 作成日時:2015年2月4日 23時

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