story 70 ページ34
奈落から正面のステージへ
2人でせり上がると
前奏が流れている間に
中央のステージまで移動する。
出だしはA。
一瞬、怯んだように見えたけど
メロディーに声が乗ると
落ち着きを取り戻したようだった。
甘く切ないlove song。
Aの声に寄り添うように
俺も声を張った。
鳥肌が立った。
夢に見た舞台。
隣には薄らと涙を浮かべたA。
心から愛するA。
1曲、歌い終えると
そのままAのセカンドシングルが流れ出す。
俺はステージから履けることなく
Aの手を取ったまま
隣で見守った。
歌い終えると
本日2度目の鳥肌
大観衆からの惜しみない拍手と歓声。
A｢ありがとうございました｣
小さくAがそう言うと
2人でステージを降りた。
ｽﾀｯﾌ｢イェソン!!!次!!!｣
｢あ、あぁ･･･｣
A｢オッパ、後でね。頑張って!!!｣
｢おうっ｣
Super Juniorのステージも終えて
最後に出演者が全員でステージへ。
Aを探し出して
手を取った。
｢お疲れ様｣
A｢オッパ!!!｣
｢よく頑張ったな｣
A｢ありがとう｣
｢夢のステージはどうだった？｣
A｢うーん･･･よく覚えてないや｣
｢だろうな｣
コソコソ話してるのを
ヒチョルヒョンに見つかって
2人でステージの中央に引っ張り出された。
手を繋いだまま
大勢のペンに挨拶をした。
2人で笑顔で顔を見合わせた
その瞬間がスクリーンに映し出されて
さらに、後でニュースを賑わせた。
これが俺とAの夢の舞台。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年11月12日 6時
