story 56 -YOU- ページ20
両親と食卓を囲んでいた時だった。
｢ねぇ、私帰って来ようかな？｣
そう呟いたのと同時に鳴ったインターホン。
母｢はい･･･え？
･･･ちょ、ちょっと待ってくださいね｣
｢だれ？｣
母｢イェソンさんよ｣
｢へ？｣
玄関までオンマが迎えに行って
家に入ってきたのは
ホントにジョンウンオッパだった。
｢オッパ？｣
YS｢夜分にすいません。
初めまして。キム ジョンウンと申します。
あ･･･イェソンです｣
父｢知ってるよ。なんだね？急に｣
YS｢お嬢さんに会いに来ました｣
父｢こんな時間に？こんな所まで？｣
YS｢どうしても伝えたい事がありまして、
失礼を承知で伺いました｣
母｢イェソンさん｣
YS｢はい｣
母｢お食事は？まだならどうですか？｣
YS｢あ、いえ･･･｣
父｢座りなさい｣
YS｢･･･すいません｣
なんだろ？この状況･･･。
あのSuper Juniorのイェソンが
家でご飯食べてる。
それもアッパとオンマと
談笑しながら･･･。
母｢Aは頑張ってますか？｣
YS｢はい。すごく頑張ってます｣
父｢そうか･･･そうか･･･｣
YS｢でも･･･今少し大変で･･･｣
｢オッパ･･･｣
YS｢大丈夫です。俺が居ますから｣
母｢ホントにお付き合いしてるの？｣
YS｢はい。これからも･･･いや、
これまで以上に大切にします｣
泣きそうだった。
ジョンウンオッパが
両親にそうやって挨拶してくれたことが
素直に嬉しかった。
23時を少し過ぎた時だった。
オンマが遅くなったから
泊まって行きなさいと言うと
オッパは仕事が明日早いからと
丁寧に断っていた。
マンションの下まで
送りに一緒にエレベーターに乗ると
久しぶりにオッパの手に包まれた私の手。
YS｢待ってるぞ。帰って来い｣
｢･･･オッパ｣
YS｢俺が悪かった。
支えるからって言ったのに･･･ごめん｣
｢そんなことないよ｣
YS｢傍に居ていいのか悩んだんだ
でも、辞めるって聞いて
やっぱり傍に居ようって思った。
お前が許してくれるならな｣
許すだなんて･･･。
こんなにオッパが大好きなのに･･･。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年11月12日 6時
