story 48 ページ12
飛行機から降りて
ホテルに向かう車の中から
体調が悪いことに気付いていた。
朝、寝たのか寝てないのか
よくわからない状態で目覚めて
声が出ない事にも気付いていた。
でも、それを無視したのは
韓国に居たくなかったから。
体調が悪いとわかったら
皆より遅れて出国とか
とにかく韓国に残ることになる。
今は、少しでも早く
ココを離れたかった。
自分から別れようと言ったものの
その傷は思ったより深く
俺を苦しめた。
嫌だとは言ってくれなかった･･･
俺は結局足枷でしかなかったんだろう。
そう思ったら
眠れなくて、何も考えられなかった。
病室のベッドで目覚めて
マネヒョンの電話をこっそり聞いていた。
MG｢そうだよ。倒れたの!!!
お前のせいだろ？責任取れよ｣
相手はきっとAのマネヌナ。
MG｢そっちは？･･･あ、そう･･･
は？様子見る？そんな余裕ねーの!!!
とにかくAをこっちに送れ｣
ん？Aが来るのか？
｢いらない｣
MG｢お、イェソン気付いたか？｣
｢来なくていい｣
MG｢一旦切るぞ。んー、じゃあな｣
電話を切って
ベッドの隣の椅子に腰掛けたヒョン。
MG｢素直じゃねーなぁ、ん？｣
｢いいんだ。もう、いい｣
MG｢あのさ、俺の話聞く？｣
｢何の話？｣
MG｢いまいち、腑に落ちないんだよ｣
｢なにが？｣
MG｢まずは楽屋に届く花!!!
Aはまだ新人だから
スケジュール公表してないんだ｣
｢え？｣
MG｢あと、壁の落書き!!!
Aの家まだペンには知られてないはずだよな？｣
｢どういうこと？｣
MG｢俺は内部の人間の仕業だと睨んでる。
今調べてるから、もう少し我慢しろ。な？
元気出せ!!!｣
｢だれ？｣
MG｢まだわからない。
でも、俺の予想が当たってればすぐわかる｣
｢Aは？大丈夫なのか？｣
MG｢大丈夫。俺の弟分が付いてる｣
｢弟分？｣
MG｢いるの。そーいうのが｣
ヒョンの推理が当たってれば
別れなくていいのか？
そうなのか？
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年11月12日 6時
