story 38 ページ2
シオンに連絡しようと
マネヒョンに電話を掛けた。
直で連絡は取りたくない。
｢マネヒョン｣
『お前また我が儘言っただろ？』
｢シオンに連絡取ってよ｣
『番号知らないのか？』
｢知るかよっ!!｣
折り返し掛かってきた電話は
事務所の会議室で明日の11時と言う
一方的な連絡だった。
明日、事務所にはAがいるよな。
一言、言っといた方がいいかな。
変な誤解されたくないしな。
『オッパ？』
｢んー。なにしてた？｣
『別に何も』
｢･･････｣
声を聞いたら
会いたくなったな･･･。
｢A｣
『んー？』
｢会いに行っていい？｣
『へ？今から？』
｢うん。ダメ？｣
『え？だって、お風呂入っちゃったし･･･』
｢行く。待ってて｣
今、会っておかないと
ダメな気がして
その衝動を理性で制することなく
素直に従った。
“コンコン”
やっとAの全てを
俺のモノにした。
｢A｣
A｢ん？｣
｢明日、事務所に行くんだ｣
A｢そうなんだ｣
｢シオンが来る｣
ベッドで俺の腕の中で
黙り込んだA。
｢俺はお前と歌いたい｣
A｢うん｣
｢何があっても、お前のデビューは
俺が一緒に歌うから｣
A｢うん｣
｢A、好きだよ。大好き｣
A｢私の方がもーーっと好きだよ｣
｢･･･もう一回いい？｣
A｢(//ω// )｣
翌日、Aの家から
一緒に事務所に向かった。
約束の時間。
俺が待つ会議室に
キメッキメで現れたシオン。
何しても無駄なのに･･･。
なんか･･･ごめんな。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年11月12日 6時
