eternal triangle -DH&EH- 2nd (ページ21)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:31,449 hit

story 65 -EH- ページ21

『ヒョク～～～!!!起きて～～～!!!』

翌朝、宿舎に響き渡った
ドンヘの声に
俺だけじゃないメンバーも驚いた。

“ガチャッ!!!”

部屋のドアをノックもなしに開けるなり
ベッドで横になっていた俺に
飛び乗ったドンヘ。

｢ぐぅえっ!!!｣

DH｢ヒョク!!!起きてっっ!!!｣

｢なんだよ!!!今日は午後からだろ？｣

DH｢出掛けよう!!!ねっ？｣

｢どこ行くんだよ｣

DH｢いーからぁーー!!!｣

何を考えてるのか
さっぱりわからなかった。

異様なほどご機嫌なドンヘに
戸惑いながら
用意を済ませると
何もわからないまま
車に乗り込んだ。

｢っで、どご行くんだ？｣

DH｢Aのとこ｣

｢は？｣

DH｢一緒に来て欲しいんだ｣

｢なんで俺が？意味わかんねぇ｣

車を降りようとして
腕を掴まれた。

その力が思ったより強くて
腕に力が入らなかった。

ドンヘの顔を見ると
涙目で、今にも声を出して泣きそうで
俺は一瞬言葉を飲み込んだんだ。

でも、確認しなきゃ。

嫌な予感がする。

｢ドンヘ？ヌナのとこに何しに行くんだ？｣

DH｢ヒョク、俺さ別れるんだ｣

｢え？｣

DH｢Aとお別れするんだ｣

｢なに言ってんだよ｣

DH｢だから、一緒に来て欲しいんだ｣

｢なんで俺が？｣

DH｢ヒョクもお別れするんだよ｣

｢･･････｣

DH｢俺達の間にAは居ちゃダメだから･･･｣

俺がヌナを抱いたことで
事が大きく動いた。

その動きが大きすぎて
俺の頭はついて行けてない。

｢ドンヘ･･･一旦戻ろう。
ちゃんと話そう。な？｣

DH｢ヒョク｣

｢ん？｣

DH｢Aを共有はできないだろ？
でも、今Aは確実に俺とヒョクの間に居る。
Aが間にいると俺もヒョクも
SuperJuniorでは居られないから
旦那さんに返してあげるんだ。
元の静かな生活に戻してあげよう｣

ドンヘが語る事実に
選ぶしかない現実に
俺はまだ向き合えない。
心の準備ができてない。

溢れ出る涙を堪えきれずに
俺は車を降りた。