story 22 ページ22
ソウルまでの道のり。
来た時はあっという間に着いたのに、
ソウルは遠く感じた。
YS｢ソンミナ｣
｢はい｣
YS｢お前は幸せだな｣
｢え？｣
YS｢そんなにまで愛せる人に出会えたのは
すごく幸せだと思うぞ｣
｢はい｣
ヒョン達の優しさが
僕を包み込む。
涙が溢れて
声を出して泣いた。
イェソンヒョンの手が暖かくて
トゥギヒョンとヒチョルヒョンの気持ちも。
A･･･。
ヒョン達が優しいんだ。
A･･･もう会いたいよ･･･。
｢ヒョン｣
YS｢なんだ？｣
｢僕は間違ってたのかな？｣
YS｢そうだな。間違ってたのかもな。
でも、過ぎたことだ受け入れるしかないぞ｣
｢･･･うん｣
YS｢お前の愛がAさんを
支えていたのは事実だ。
でも愛しすぎて辛くさせたのも事実だろ｣
｢ヒョン･･･｣
YS｢愛し方は間違ったかもしれないけど
愛したことは後悔するなよ｣
｢･･･うん。ありがとう｣
YS｢みんなにも謝らなきゃな。
心配掛けたからな｣
｢はい｣
いつもは何も言わない
無関心のようにも見えるイェソンヒョン。
いつもは小言ばっかりで
ウザがられるトゥギヒョン。
いつもは真面目なのか
ふざけてるのかわからなくて
扱いに困るヒチョルヒョン。
ありがとう。
そして、ごめんなさい。
僕はメンバーを選ぶべきだったのかもしれない。
そのことに今気付いて
ようやくAとのことを
冷静に考えられそうだよ。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年4月26日 15時
