愛されたい -YS- 編集終了 (ページ8)

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story 8 ページ8

KH｢嬉しそうですね。ニヤニヤしちゃって｣

｢してねーよ!!!｣

自分でもなんとなく解っていた。
俺はヌナが好きだ。

“ジョンウン”と呼ばれただけで
胸が高鳴った。

ドンヘと繋いだ手にイライラした。

ヌナに会いたい自分が
最近は常にいる。

俺はウォニヌナが好きだ。

スタジオの撮影は予定どおり終了した。
残り2日は郊外の公園。

俺たちはスタジオからそのまま
宿泊先に向かった。

公園の近くにある山荘。
3棟を貸し切ったらしい。

その日遅くに到着したため
みんなそのまま就寝。

俺と同じ棟に
ドンヘ、ヒョクチェ、キュヒョンと
イトゥクヒョン。

俺は1人部屋をgetし
早めにベッドで横になった。

前日に早く寝過ぎたせいで
早く目覚めた翌日の朝。

外は天気が良さそうだったし
まだ時間がある。
俺は散歩をしに公園に向かった。

そんなに広くはない公園。
真ん中に池があって
その池の真ん中に屋根のある建物。

周りは遊歩道になっていて
おそらく普段は運動する人で
賑わっているんだろうなと思った。

さらに少し奥に進むと
並木道があって
その奥には芝生の広場。

ソンミンがゴローンとしたいって
言ってたな。
後で教えてやろうっと。

芝生まで足を踏み入れず
戻ろうとした時
少し丘になっているところに
誰か寝ているのが見えて
少しだけ近づいてみた。

誰も入れないはずなのに･･･
よーく見ると...ヌナ？

俺がヌナに気付いたのと同時に
ヌナも俺の存在に気がついたようで、
身体半分を起こして
こっちを確認している。

WH｢ジョンウン？｣

｢はい。おはようございます。
何してるんですか？｣

ヌナが俺の名前を呼んだ時から
また胸の高鳴る。

早く立ち去ろう。一緒にいたらだめだ。

でも、なんて言おう。
なんて言って立ち去ろうかと悩んでいると
ヌナが芝生に広げた手で自分の横を
ポンポンと叩いた。

座れってことか？
どうしよう……どうする？

なんとなく躊躇してたら
ヌナが
｢座って｣と言いながら
もう一度芝生をポンポンとした。

俺は覚悟を決めて、ヌナの左足の横に
手の届かない距離で腰を下ろした。