愛されたい -YS- 編集終了 (ページ6)

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ドンヘの近況報告を楽しそうに聞くヌナ。
ある程度聞き終わると
ヌナは｢ごゆっくり｣と言って出ていった。

もう少しだけ見ていたかった･･･。

彩の料理はどれも美味しくて
メンバーのみんなへと
お土産まで包んでくれたヌナ。

｢ヌナは親日家？｣

ヌナがいなくなってドンヘに思わず聞いたけど
ドンヘは答えず固まっていた。

その時また開いたドア。

入ってきたヌナは手に
デザートが乗ったトレイを持っていて、
ドンヘが急いで受け取りに立ち上がった。

EH｢ヌナ、ヒョンがヌナは
親日家なのか？って聞いてるよ｣

WH｢親日家かぁ。
んーまぁそーかな。
だって日本人だもん｣

｢え？日本人？｣

WH｢そーだよ。わからなかった？｣

韓国語に違和感がないから
全く気付かなかった。
でも、納得できた。
たたみも-sakura-も。

そしてなぜかヒョクチェがトイレに立つと
ドンヘも一緒について行ってしまった。

何か話さないとと思っていたら
ヌナが先に口を開いた。

WH｢イェソンって
ジョンウンってゆーんだね。
名前に“雲”が入ってるなんて
なんかかっこいーね｣

｢え？あ、まぁ。
空の写真ばっかりですね
お好きなんですか？｣

WH｢うん。好きだよ。すごく。｣

俺に言ったわけじゃないのに
ヌナの「好きだよ」は
凄い威力だった。

戻って来たドンヘは
ヌナの手を触ったり
抱きついたりしてる。

｢なぁヒョクチェ……なんなんだ？あれ？｣

EH｢あー、ヌナは特別なんです｣

それ以上聞かなくても分かった気がするけど･･･。

お母さんのような...いや、
お姉さんのような...それも違う
なんだろう？

｢ヌナは特別なんです｣
ヒョクチェがヌナとドンヘを見ながら
繰り返した。

撮影で会おうねと
俺たちはメンバーへのお土産を手に
店を後にした。

宿舎の部屋に戻りベッドに腰を下ろし、
俺はヌナを思い出していた。

空の写真の話をした後、
“ジョンウン”って呼んでいい？と
聞かれて、どーぞと答えると
ヌナは壊れそうな笑顔で俺を見ていたな。

悲しそうに笑う人。
守ってあげたいと思った。
俺もドンヘみたいに抱きつきたい
いや、抱きしめたい。
俺もドンヘみたいに
もっと近くでヌナを感じたい。

また会いたい。