story 36 ページ36
ヌナから連絡はない。
待つと決めたのに
待てない気がする。
ヌナの性格からして
待ってたらいつまで経っても
連絡はない気がする。
EH｢ヒョン、ヌナから連絡は？｣
｢ない｣
DH｢待つの？｣
｢悩み中｣
EH｢迎えに行ったらどうです？｣
｢でもな･･･｣
DH｢待ってるんじゃない？ヌナも｣
弟達に背中を押されて
ヌナに会いにいくことにした。
久しぶりのヌナの家。
インターホンは押さない
解除の番号を知ってるから。
色ガラスでデザインされたドアを抜けて
リビングへ行くと
ヌナがいた。
｢ジョンウン･･･｣
俺を見ただけでそんな涙目なのに
なんで連絡して来ない？
ヌナからあったかい気持ちが伝わって来るのは
俺の勘違いなのか？
｢待とうと思ったけど、来た。
もう待てない、ヌナ｣
少し大きめのソファ。
ヌナの横に座って
横からヌナを抱きしめた。
この感覚だ。
愛しい甘い香りと、小さな肩。
この小さな肩で、なにもかも一人で背負って、
周りのことばっかりで
自分は二の次で、
すぐ泣くくせに我慢して･･･。
｢ヌナ、愛してる｣
WH｢うん｣
｢俺の事、愛してる？
俺、ヌナに愛されたいんだ｣
WH｢･･････｣
｢マネヒョンにも、松木さんにも
負けたって、言われたよ｣
俺の腕を解くと
ゆっくりこっちを向いたヌナ。
WH｢私も･･･｣
｢うん｣
ﾇﾅ｢ジョンウンに愛されていたいし、愛したい｣
｢素直でよろしい｣
｢ヌナ、ただいま｣
WH｢おかえり、ジョンウン｣
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年1月17日 0時
