検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:59,869 hit

story 29 -YOU- ページ29

SuperJuniorの後輩にあたる
ガールズグループのDVDに収録する
ショートドラマのシナリオを
頼まれて、なんとか完成させた。




それなのに・・・。




『オンニ、ごめん』




イナからの電話に驚いた。

「どーしたの?何がごめん?」

IN『原作にオンニが日本語で走り書きしてて
 それを見られちゃって・・・』

「断られたんだね」

IN『はい・・・ごめんなさい』

「大丈夫。慣れてるから」




そうは言ったものの
やっぱり悲しい。



“山野 A”という名前を捨てるようにして
ヨン ウォニとして頑張ってるのに
たまにこーゆー残酷な状況が今だにある。




頭の中ではいーのいーのって
思ってるのに。
心は意外ともうボロボロで。




わかってる。
ちゃんと。




だからこそ日本人なのがバレないように
会議も秘書として参加したし、
韓国語に違和感がないように頑張った。




でも、この結果。





納得できない自分がいて
涙は溢れる。




泣きつかれて
ボーッとしてるところに
ドアがノックされた。




アジュマかな。
ちょっと暫くほっといてもらいたいのに・・・。




なぜか、部屋に入ってきたのは
ジョンウンだった。



YS「大丈夫?・・・じゃなさそうだね」



そう言って抱きしめられて
私のブレーキは故障した。




縋りたかった
抱きしめられていたかった。




右手で背中をさすってくれて
左手は頭を撫でてくれている。




YS「一人で泣かないで、ヌナ」





あぁ。もうダメだ。
強くなるって言ったのに
ジョンウンの目が優しくて
受け入れた。




優しいキス。




慰めてくれる。
そんな優しいキス。





YS「ヌナ、泊まってっていい?」

「傍にいて・・・くれるの?」

YS「ん」




ジョンウンを受け入れた。
ジョンウンに抱かれて
私はジョンウンのモノになる。




これからは一人で生きていくために
強くなるんじゃない。




ジョンウンのために強くなろうと
抱かれながら、密かに私は決意した。

story 30→←story 28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
197人がお気に入り
設定タグ:SuperJunior , イェソン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さるるん | 作成日時:2015年1月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。