愛されたい -YS- 編集終了 (ページ22)

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韓国を離れて
俺はヌナにメールを何回か送った。

電話も何回かしてみたら
1回だけ出てくれて、他愛もない話をして
この後日本に行くんだと伝えた。

台湾のプロモーション活動を終えて
そのまま日本へ。
空港からそのまま出版社。

そこに居たのは松木だった。
松｢お久しぶりです｣

メンバーに挨拶をしながら
俺だけは鋭い目つきで
睨まれた気がしたけど･･･。

雑誌の取材に
テレビ局での収録
記者会見
仕事とホテルの往復。

相変わらずしんどいスケジュールだ。

明日、韓国に帰る。

日本での最終日のオフ
メンバーと外に気晴らしに出掛けた俺は、
文房具屋さんのウィンドウに
可愛い装飾がされた万年筆が
綺麗に整列していたのを見つけた。

ヌナに買って帰ろう。
プレゼント用の包装をしてもらいウキウキ。

東京観光をしてホテルに戻るとロビーにドンヘがいた。

｢おーい、ドンヘ!!!｣

DH｢あ、ヒョ～～～ン♪｣

ドンヘが体勢を変えると
影から現れたその愛しい人。

｢え？ヌナ？｣

俺は駆け寄った。
仕事でヌナも日本にいたらしい。

DH｢ヒョン、ヌナとご飯食べるんだ
一緒に行こ？｣

｢行ってもいい？｣

DH｢どうぞ♪｣

ヌナが笑ってくれた。
それだけで心が満たされた気分だった。

一旦部屋に戻って支度をし
何人かで食事に出る。

ヌナが勧めてくれた和食のお店で
俺とドンヘ、ヒョクチェそれと
トゥギヒョン、シウォンで
ご飯を食べた。

いかにもな日本食に
トゥギヒョンは嬉しそうにカメラに収めていた。

どさくさに紛れて
ヌナと二人で写真を撮ったのは
俺とヌナの二人だけの秘密。

食事を終えてホテルに戻ろうと
タクシーを手配してもらったら
ヌナがレンタカーを用意してくれて
ヌナの運転でホテルへ戻った。

道中みんなが気をきかせてくれて
俺は助手席からヌナをずっと
見つめていた。

ヒョクチェに穴が空きますよと
言われて、俺もヌナも笑った。

ホテルに着いて
俺は昼間買った万年筆を思い出した。

「ヌナ、あげたいものがあるんだ」

WH｢そうなの？」

「待ってて。持ってくる」

WH｢んー。部屋の前まで行く」

一緒にエレベーターに乗って
俺の心臓は高鳴る。

ヌナの甘い香りに包まれて
幸せな気持ちになれた。