story 20 -YOU- ページ20
SuperJuniorの新曲が完成して。
私が書いたシナリオのドラマも
パーティーで放映されるとか……。
っで仕方なく出席。
人の多いところ苦手なんだけどな……。
IN｢オンニ、イェソンさんです｣
｢ホントだ。こっち来るね｣
IN｢どーします？｣
｢大丈夫。下手なことはしないよ｣
会場の隅の方で
気配を消すようにイナと
帰るタイミングを見計らってた。
会場に入って来たジョンウンを
実はイナより先に見つけていたのに。
YS｢こんばんは｣
｢こんばんは。お久し振りですね｣
YS｢あ、はい｣
わざと他人行儀に振舞った。
目を見ることも出来ないから、
これ以上近付けない。
暫くして少しアルコールが回ってきたから
イナと帰ろって話し出して
帰る前にトイレに向かう。
？｢ヌナ｣
後ろから呼ばれたのに
すぐにジョンウンだと気が付いて
本当はそんなに酔って無いのに
酔った振りをした。
｢話がある｣なんて言うから
私の心臓は何かに握られたかのように
締め付けられて苦しくなる。
トイレから出ると
少し離れた所にジョンウンがいて、
イナの所まで支えてくれた。
IN｢あれ？オンニそんなに酔ってた？｣
｢んー大丈夫｣
IN｢なに？イェソンさん？｣
｢帰ろ、イナ｣
イナの質問と人目から逃げるように
会場を後にした。
地下駐車場の入口でただつっ立って
イナの車を待ってると
さっきジョンウンと一緒にいた女の子たちに
急に腕を引っ張られて物陰へと引き込まれた。
女の子｢オバサン!!!イェソンオッパ狙ってんの？
……何とか言いなさいよっ!!!｣
肩を軽く突かれてよろけた足に
力を入れて踏ん張る。
ほらね。って感じ。(o´Д`)=з
彼女たちの話しは聞かずに
ボーッと時間がすぎるのを待ってると
ジョンウンに助けられてしまった。
ここで登場なんて、ズルい。
家まで送ってもらって
その玄関で｢ヌナ、好きだよ｣という
ストレートな告白。
抱きしめられた腕の中にいて
本当は、本心は
頼りたかった。
この腕に守られたかった。
ジョンウンから離れると
胸の辺りをポンポンと触れて
何も言わず家に入った。
“聞かなかったことにするね”
玄関で靴も脱がずに
震える指でメールを送る。
ごめんなさい。
ジョンウン。
でもこの気持ちに素直には
従えないんだよ。
貴方を傷つけたくないのに
その腕に抱かれていたいのに
ごめんなさい。
私は強くないから。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年1月17日 0時
