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story 19 ページ19

俺の告白を聞かなかったことに?
なんで?
どうして?




返信をしないまま
俺はその場から離れ
宿舎に向かった。




宿舎にはまだ誰もいない。
部屋に入りスーツのまま
ベッドに横になった。




俺は振られたのか?
ヌナに受け入れてはもらえなかった。
告白さえ聞かなかったことに?
急激に悲しみと虚しさが込み上げた。




しばらくベッドに横になっていたけど
あまりの虚しさに耐えられなくなり
外に出掛けた。




飲んでも痛みは消えない
虚しさが増幅されるだけ。




フラフラで宿舎に帰りついたのは
夜明け前だった。




玄関を開けて入り
自分の部屋へ向かう。
ベッドに横になり
ひとつ深呼吸をした。
涙が溢れ出て止まらなかった。




ヌナに会いたい。




新曲が日本と台湾で同時発表される。
俺達はプロモーションのため
1ヵ月韓国を離れることに。




良かったのかもしれない。
離れていれば
心も離れる。きっと。




あれからヌナには会っていない
酔って何回か電話をした
メッセージも送ったけど
電話にも出ないし
返事もなかった。




MG「イェソン
お前、誰かと付き合ってるのか?」




マネヒョンが唐突に俺に聞いてきて、
その声が聞こえたメンバーの何人かが
「え?そうなの?」
「誰?誰?」
と少し騒ぎ出す。



「誰とも付き合ってませんよ」

MG「だって女の子達が言ってたぞ。
正直に言え、許してやるからぁ。
代表には黙っててやるから教えろよ〜」




「振られたんで」
そう絞り出して
口にしたら涙が溢れた。




MG「お、おいっ!!!
ごめん!!もう言わないから」

LT「ヒョン、イェソンと2人にして下さい」




トゥギヒョンが
そう言ってみんなを追い出した‥‥
はずだった。
EH「ヒョン!!!振られたってどーゆーこと?」

ヒョクチェ‥‥‥‥
怒るなよ、凹んでんだ。


EH「それで?諦めたんですか?
だから、言ったじゃないですか?
そんな簡単に諦められるくらいなら
最初から近づかなきゃよかったんだ!!!」

LT「ヒョク、落ち着け
いいから、出てろ」



トゥギヒョンが隣に座って背中を摩ってくれる。




LT「我慢してたのか?
何かあったら言えって言っただろ?
例のヌナだろ?
言ったのか?好きって」

「はい。でも、
聞かなかったことにしたいって……」




俺の告白はなかったことにされた。
その現実を口にしてまた涙が溢れた……。

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設定タグ:SuperJunior , イェソン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:さるるん | 作成日時:2015年1月17日 0時

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