愛されたい -YS- 編集終了 (ページ18)

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後輩｢オッパ何してんの？｣

｢ちょっと｣

後輩｢私も一緒にいていーい？｣

｢ダメ。早く行け｣

このガキ、俺に懐いているのか
俺の事好きなのかよく俺に絡んでくる。

後輩の後ろをヌナが
フラフラと通り過ぎるのが見えて
ヌナを追いかけて支えた。

｢ありがとぉ｣と言うヌナが可愛くて
肩を抱き寄せ、支えたまま会場まで送り届け、
俺はすぐに立ち去った。

メンバーと同じ席で話していると
室長に呼ばれた俺は、
PV撮影の時にヌナに言われたOSTの
練習と録音のスケジュールを
受け取り席に戻ったけど
ヌナはもう居ないようだった。

だいぶ酔ってたからなぁ

ヌナがいないなら
もう用はない。
マネヒョンに帰ると伝えて
駐車場に向かった。

車に乗り込み
エンジンを掛けようとしたら
視界に着飾った女の子が数人
目に止まった。

後輩達か...。

たまたま、もう１度目を向けた時
後輩達の間から
ピンクのドレスが見えた。ヌナだ。

俺は急いで駆け寄った。

｢おいっ!!! 何してる？｣

後輩｢オッパ♪
この人がオッパに色目使ってたからぁ
やめてって言ってたの。
オバサンのくせに
オッパにちょっかい出してるでしょ？｣

｢俺がちょっかい出してんの!!!
お前らに関係ない。関わるな!!!｣

ヌナの腕を強引に引っ張り
後輩達の輪から抜ける。
助手席に無理矢理乗せて
ドアを閉めた。

駐車場を出て
とりあえず漢江沿いのパーキングに
向かった。

ヌナは俺に背中を向けて靴を脱いで
シートに丸まるように座り
窓の方を見つめていた。

｢ヌナ？｣

WH｢ジョンウナ
ごめん、家まで送ってもらえる？｣

｢ヌナ、俺･･･話があるんだ｣

WH｢また今度ね｣

俺は仕方なく
ヌナに言われた住所を
カーナビに入力して
家に向かった。

家に着くまで何も話してくれない、
ずっと背中をむけたまま
顔も見せてくれなかった。

家に着くと
じゃーねと言いヌナが車から降りて、
思わず俺も追い掛けた俺は
門の手前で腕を掴み引き止め
ヌナを抱き寄せた。

｢ヌナ、好きだよ｣

心臓が壊れてしまいそうだった。

数秒、俺の腕に抱かれていたヌナが
俺を引き剥がすと、
胸の辺りをポンポンとして
何も言わず行ってしまった。

俺はその場に立ち尽くすしかなかった。

振られたのか？
“チャリリン”
携帯に届いたメッセージ。

“聞かなかったことにするね”