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“トゥルルルル トゥルルル”
『はい』
｢ヌナ？ジョンウンです｣
WH『あれ？どーしたの？』
会いたいと伝えた。
今すぐ会いたいと。
少しだけ間が空いて俺の自信は
見事に小さくなっていく。
『んー‥‥ごめんね。
今、忙しくて。会えないや。ごめんね』
やっぱり……そんな気がしたんだ。
今がいいけど、仕方ない。
また連絡すると伝えて電話を切った。
宿舎に戻ると
ドンヘとヒョクチェが待っていた。
DH｢ヒョ･･･ン、どうだった？｣
｢おぅ。ありがとな。
おかげで俺のすべきことが
わかったよ｣
DH｢そっか〜〜〜♪｣
部屋に戻り、ひと息つくと
今度はヒョクチェが来た。
EH｢ヒョン
これから、どうするんですか？｣
｢まずは俺の気持ちを伝えないと｣
EH｢気持ちは変わらないんですか？｣
｢変わるどころか益々って感じだな｣
EH｢俺にできることあったら
言ってください｣
｢おぅ｣
ヒョクチェの心配もわかる。
多くの傷を抱えた年上で日本人のヌナ。
俺に心を開いてくれるだろうか。
俺の気持ちを受け止めてくれるだろうか
不安は募る。
でも支えになりたい。
ヌナを笑顔にしたい。
俺の気持ちは変わらない。
新曲が完成し、
完成披露の記者会見と
披露パーティがある。
もちろん、ヌナも来る･･･はず‥‥。
会場はホテル。
遅れて到着した俺は薄暗い中ヌナを探した。
会場の入口から右に目を向けると
ライトの下にヌナ。
ゆっくり近付いて様子を伺った。
薄いピンクのロングドレス、
いつもの長い髪はアップにしてある。
すっぴんに近いメイクしかしない
その顔は可愛くメイクされていた。
｢こんばんは｣
声を掛けると
ヌナが俺を見た。
周りに人がいるからか
他人行儀に見える。
今はまずそうだなと思い挨拶だけして
その場を離れた。
遠くからヌナの様子を伺っていると
会場から出る姿を確認して追いかけた。
｢ヌナっ!!!｣
振り返ったヌナは少し
酔っているようだった。
｢少し話したいんだけど｣
WH｢トイレ行くから
待っててね〜〜〜♪｣
可愛い(*≧∀≦)
可愛いすぎるっ♪
どーしよう、もう。
フラフラ歩くヌナを支えて歩いた。
トイレの入口まで行き
入るのを見届けてから
出てくるのを少し離れた場所で
待っていた。
？｢オッパ｣
携帯に目を落としていたが
目線を上げると
同じ事務所の後輩が目の前にいた。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年1月17日 0時
