story 13 ページ13
連絡先を聞いた俺を見ながら
ヒョクチェが少し考えてから
携帯でヌナの連絡先を送ってくれた。
EH｢ヒョン
ヌナを救ってあげてくださいね。必ずですよ｣
傷つけないとか、救えとか
何のことかさっぱりわからん。
ただ俺は傍にいたいだけなんだ。
ヌナの笑顔を
傍で見ていたいだけだ‥‥。
でも連絡先を教えてもらったものの
何をどう伝えたらいいか
わからない。
結局電話をかけられないまま、
時間だけが過ぎていった。
撮影に向かうものの
会ったらなんて言おう。
そればっかり考えていた。
遠くにヌナがいるのが見えたけど
どんな顔をしたらいいかわからない。
何を言えばいいかわからない。
俺にはどうすることもできなかった。
休憩中。
ヒョクチェとキュヒョンに挟まれた。
EH｢ヒョン、ヌナと話せました？｣
｢いや、まだ｣
KH｢ヒョン、びびってます？｣
ガツッ!!!
覗き込んだキュヒョンを
殴ってやった。
調子に乗りすぎだ、馬鹿マンネ。
KH｢また殴るぅ〜〜〜｣(￣^￣゜)
｢ジョンウナ、叩いちゃダメでしょ？｣
ん？
んんん？
振り返るとヌナがいて、
思わず凄い勢いで立ち上がった。
それを見てキュヒョンが
ククッと笑っていて、
目で威嚇する(-_-メ)
覚えてろよ、マンネ。
チョイチョイとヌナが手招きをした
近寄ると両手を腰に当て
｢こらっ｣と言った。
可愛すぎる(//▽//)
｢ごめんなさい｣
と言って、俺が頭を下げると
｢よしっ｣(｡´･ω･)ﾉﾞ
と言って、下げた頭をポンポンされた。
それを見ていたいメンバーが
腹を抱えて笑っている。
可愛いけど、やり過ぎだヌナ。
俺のプライドが...。
その時だった。
ヌナが俺のネクタイを引っ張り
顔を近くに寄せた。
突然の出来事に俺の理性は崩壊した。
小声で
｢朝の仕返しだよっ｣
と、悪戯に笑ったヌナ。
俺は思わず頬にキスをしてしまった。
“チュッ”
(๑°ㅁ°๑)
驚いたヌナが俺から急いで離れる。
何もなかったかのように
その場から立ち去った。
その様子を見ながら
理性を取り戻した俺は
また後悔した･･･。
怒ったのか？
何やってんだ、俺。
もうダメだ。
ヌナへの気持ちに
ブレーキが効かない。
今日で撮影は終わりなのに
その後、ヌナに会うことはなかった。
後で他の仕事があり
先に帰ったとイナさんから聞いた。
これは絶対謝らないと。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2015年1月17日 0時
