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story 11 ページ11

撮影の間中
ヌナが気になってしょうがなかった
俳優組が中心だから
俺は待ち時間が長い。



雑誌を手にヌナを探し
携帯を手にヌナを探し
ケータリングのサンドイッチを
つまみながらヌナを探した。



メンバーの輪に座ると
隣にいたヒョクチェ。




EH「ヒョン、誰か探してます?」

「いや、別に」

EH「ウォニヌナですか?」

「いや、別に」

EH「ヒョン言わしてもらいますけど
ヌナのこと何も知らないでしょ?
構わないであげてください」




思わずヒョクチェを睨む俺。




メラメラと俺の中に怒りが込み上げて
1発殴ってやろうとたちあがったものの
俺はその場を離れた。




怒りが収まらない。
そこにヌナと手を繋いだドンヘだ。

もぅダメだ。
我慢ならん。


ツカツカと2人の元に歩いて行く。
ドンヘが危険を察知して
ヌナの後ろに下がったけど
ドンヘの手を取り、ヒョクチェの所へ連れて行く。




「お前はヒョクチェと
イチャイチャしてろ!!!」




その後ヌナの方を振り返ったけど
そこにもうヌナはいなかった。





俺より何かを知ってるヒョクチェ
ヌナにベタベタするドンヘ
俺より先にヌナに出会ったシウォン




ガキみたいだ、俺。




その日の撮影を終えて
部屋で横になってると
トゥギヒョンが来た。




LT「お前、どーしたんだ?」

「別に」

LT「無理に聞き出すつもりはないが
お前の問題だろ?周りを巻き込むな。
何かあるなら誰でもいいから言え
わかったか?」

「‥‥‥‥」



どうしたらいいのかわからないんだよ、ヒョン。




LT「何かあるんだろ?」

「ヒョン、俺、好きなんです」

LT「あっ??」

「いや、ヒョンじゃなくて;」

LT「だよな……っで、誰?」




ウォニヌナの話をした。
今思えば最初から惹かれていたと思う。
触れたいし、
抱きしめたいし、
傍にいて守ってあげたいと。




ヒョンはただ何も言わず、聞いてくれた。




LT「もう、寝ろ。
俺はその人よく知らんが
お前の気持ちは伝わると思うよ」




そう言って部屋から出ていった。





撮影最終日。
俺はヌナに会いたかった。
会えるかもしれないという希望を持ち
早めに目覚ましをかけた。




まだみんな寝静まっている時間に
昨日の公園の広場へ向かった





ヌナだ。


今日は寝そべらず座っている。




ゆっくり近づいてみて
少し遠目から声を掛けた


「ヌナ」




ヌナはこっちを見て微笑んだ。
あの悲しい笑顔で。

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設定タグ:SuperJunior , イェソン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:さるるん | 作成日時:2015年1月17日 0時

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