Tarot game *stage2*

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聡「基本２人のグループで１階ずつ巡回。屋上や地下は空いたグループから見るようにしよう。」



「もし学校や犯人に勘付かれたりしたら、どうするの？
先生ならギリいけるけど、生徒に気付かれたら。」



マ「確かに。
先生もトランシーバー持ってるし。下手に動けないね。」




勝「万が一の事があったら、これ、内線番号を2に変えて。」


健「勝利、お前それ学校のトランシーバーじゃん。どしたの？」



勝「学校のは先生も付けてるでしょ？
内線いじっといた。
だから俺らの話は聞こえたらまずいから。」


風「俺らだけ2こトランシーバー付けてても変だしな。」




談話室は書類や機材で、
いつもよりも整頓されていなかった。



聡「まあ今さら配る必要も無いけど。学校の構図。」



書類をまとめる係の聡は、
毎度毎度のファイル配りをしだした。


対象の建物の構図はもちろん、役割分担や犯人のプロファイリング


皆の意見をまとめた紙もファイリングしてある。




ざっと目を通す皆は、プロそのものだった。




健「まあとりあえず、去年と同様、不審者チェックをするのは当たり前。
生徒会の役割はやりつつ、基本3手に分かれて行動。
トランシーバーの内線番号には十分気をつけるように。
マリウスのフォローはいつも通り風磨。よろしく。」


風「またかよ。。」


マ「よろしく！」




健「風磨と聡は犯人の目星がついたら一軍で捕らえに行く。
マリは守備範囲で情報を逐一流す。
勝利とAはいつも通り皆の情報を聞いて、俊敏に仮指令を出す。
勝利は、可能なら風磨と聡の次で応戦。
俺は全部の指令を出す。」




「「「「「はい。」」」」」





「「失礼致します。
先ほど、変声機を使用し、佐藤さまの指示通り動く事に成功いたしましたので、
報告させていただきます。」」


勝「はい。どうも。」



淡々とした返しで談話室へ戻ってきた。



マ「勝利くん、なに頼んだの？」



勝「ああ。報酬。
何も貰わない案件は無いでしょ。
それなりの値段は頂かないと、ね。」



勝利は人一倍策士かもしれない。

それは誰もが知っている事実である。


頭脳を武器とする者はいつだって
冷徹である事と動じない心が必要とされている。

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