Tarot game *stage2*

おまけ ページ19

勝「もー、マリ綿あめで手ベットベト笑」






聡「風磨くんまじ射的ヤバすぎ笑」



風「ったりめーだろ。毎日の成果だよ」


聡「でもこんなカエルのフィギュアに、お菓子にぬいぐるみ、本気で要るんですか笑笑」


風「問題は必要性ではない。獲ったか獲ってないかだ」







健「ありがとな。」



自然となったペアで、ふと言われる。



「私は何もしてないよ。健人くんだって演技すごかった！」




健「だって、マクベス読むの勧めてきたのAじゃんか笑」




**
ある日の談話室

「コーヒー飲むのもいいけど、」



「読書しながらも良いわよ。はい。」



そう置いたのは私だった。


「海外ではよく劇化されてるらしいよ。貸してあげる。」



**



「そんなことも、あったね」




健「人間は哀れな役者、かあ。」



ふう、とため息をついた。




それが ただセリフを言っただけなのか


私たちを表してるのか




それとも自分自身を表しているのかは






私にも分からなくて



うるさい廊下を歩く足を
私ひとり 止めてしまった。





「「おう、中島！」」


私が遅れたせいで
少し先を歩いていた健人くんに
演劇部の部長が声をかけた。



「「ごめんな、昨日は。」」


健「俺こそ。なんかごめんな」



「「それがさ、今日は休演で。
後日 中島の役だった奴も復帰したら学校で発表会させてくれるってさ！」」




健「良かったな！！」




「「お前がいると思って、演じるからよ。」」



健「おう、頑張れよ、おめでとう！」

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