運命 ページ27
妙な懐かしさを感じつつ、グラスの酒を口に運んでいた
ＪＪ「そうかぁ・・・懐かしいですね」
ＧＹ「あのとき、正直、心が弱ってた、でも、死のうとかは 考えてなかったけどね・・・フフ」
ジヨンさんは まるで、俺をからかうように 笑って見せた
ＧＹ「だから、あなたの笑顔に 引かれたのかも・・・」
ＪＪ「・・・遠い昔のことですね」
ＧＹ「違うわ・・・きっと、こうして、ジェジュンとまた会ったのは、運命だと思うの」
ＪＪ「運命？」
ＧＹ「そう・・・きっと、こうなるのは 決まっていたのよ・・・」
つぶやくように言った後、笑顔を見せて ジヨンさんが言った
ＧＹ「きっと、いい作品にしましょうね！！！」
ＪＪ「はい・・・よろしくお願いします」
ＧＹ「何かあったら、また、電話してもいいかな・・・」
ＪＪ「あぁ、いいですよ。俺でよかったら 話聞きますよ・・・」
ＧＹ「わぁ・・・よかったぁ、ありがとう！！！」
立ち上がって、こちらに手を伸ばしてきた ジヨンさんが ふらついて、俺のところに 倒れてきた
ＪＪ「大丈夫ですか？ やっぱり、強かったんでしょ・・・ソメク」
ＧＹ「あは・・・ごめん・・・少し、酔ったかな・・・」
少し潤んだ瞳を 俺に 向けてきた
ＪＪ「帰りましょう・・・送りますから・・・」
ＧＹ「えっ？ ・・・ まだ、大丈夫だってば・・・」
ＪＪ「いや・・・これから、俺も予定あるし・・・」
ＧＹ「予定？・・・もう、まもなく 朝だよ・・・何の予定があるの？」
急に 不機嫌な表情になり、俺から視線をそらした
ＪＪ「本当は 今日、彼女のところにいくつもりだったから、今からでも、行きたいと思って・・・」
ＧＹ「今から？・・・じゃあ、もう１件いこうよ？」
俺の腕にしがみつき、見つめてきた
ＪＪ「いや・・・すみません」
ＧＹ「・・・・そう、わかった」
店をでると、二人とも 無言でタクシーに乗り込む
ジヨンさんのマンションの入り口に着いたとき、降りる間際に 俺の耳元に顔を近づけて、ささやいた
ＧＹ「運命なんだから、観念してね・・・」
タクシーを降りると、一度も振り返らないまま、ジヨンさんは 建物の中に消えていった
ＪＪ「はぁ・・・少し、ヤバそうかな・・・」
ジヨンさんを見送った後、嫌な感じがして、そうつぶやいた
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作者名：月影花 | 作成日時：2011年11月21日 21時
