昔の勘違い ページ26
ソメクを飲みながら、ジヨンさんは 話をしていた
ＧＹ「ジェジュン・・・あのマンション、覚えてる？」
ＪＪ「はい・・・デビューしたときの宿舎・・・」
ＧＹ「私も、同じ頃からあそこにいたの・・・」
それから、昔話を語り始めた
ＧＹ「私、売れなくて、もうやめようかって思ってたとき・・・あなたにあったの・・・」
ＪＪ「俺に？」
ＧＹ「そう、あのマンションの屋上で・・・」
ＪＪ「もしかして、屋上で 会った・・・俺が勘違いした・・・」
ＧＹ「そう！！！ 思い出した？ あははは、なんか 恥ずかしいなぁ・・・」
ＪＪ「あぁ、あのときは すみませんでした・・・すっかり、勘違いして・・・」
ＧＹ「そうよ・・・飛び降り自殺する気なんて、これっぽっちのないのに・・・」
昔の記憶がよみがえる
まだ未成年だった俺は、何かあるたび、屋上にいっては空を見上げ、気持ちを落ち着けていた
いつものように 屋上にいくと、珍しく先客がいて、反対側に行こうと歩くと、その人影が動いたのが見えた
人影の方をみると、フェンスによじ登っていくように 見える
駆け寄って、人影を捕まえた
ＪＪ「ちょ・・・待ってください！！！」
ＧＹ「えっ？ 何？ あんた 誰よ！！！」
ＪＪ「危ないって・・・やめて、生きていれば、なんとかなるってば！！！」
ＧＹ「はぁ・・・？何 言ってるのよ、とにかく離して！！！」
ドタッ・・・
フェンスの上から、二人とももつれて、落ちた
ＧＹ「イッタァ〜・・・何 すんのよぉ」
ＪＪ「いや・・・何があったのか 知りませんが、なんとかなりますってば」
ＧＹ「はぁ？ 一体、なんのこと？」
ＪＪ「あれっ？ 死のうとしてたんじゃないの？」
ＧＹ「そんなこと・・・あるわけないでしょ！！！ これ、取ろうとしてたの！！！」
そういって、見せたジヨンの手には リボンが握られていた
ＧＹ「風に 飛ばされちゃって・・・引っかかったのを 取ろうとしてただけ・・・」
ＪＪ「あっは・・・そうかぁ、よかったぁ」
安心したように 力が抜け、安心したように笑うジェジュンの笑顔に ジヨンが釘付けになっていた
その後、たわいもない会話をして、それきり、会うことは無かった
ＧＹ「私・・・絶対、また会えるって、そう信じてた」
そういって、ジヨンさんは 俺を見つめた
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：月影花 | 作成日時：2011年11月21日 21時
