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部屋に戻ると、イルミさんはベッドに腰をおろした。
自分の座った隣をポンポンと叩いて私に座れと指示を出した。
私が座ったのを確認してから、口を開いた。
「さっきの事説明するから。」
「…はい。」
「簡単に言うと、俺と結婚してもらう。」
「はい…。えっ!?」
いきなり連れてきて、自分を恨んでる相手と結婚するとは何事か。
簡単にまとめてはいるが、まとめすぎてなにが何か全くわからない。
殺されると思っていた私は、殺されると思ってた人と結婚するのか。
「なに?嫌なの?」
そう聞かれると、私は嫌ではないのだ。
恨んでたはずのこの人が、嫌では無い。
「嫌ではありません。でも、分からないのです。なぜ私なんですか?」
「Aの両親を殺してから、俺のことずっと考えてたでしょ?俺を殺すためだとしても、お前の頭の中にはずっと俺がいた。それがたまらなく愛おしく感じたから、かな?」
歪だ。
彼の愛し方は歪なのだ。
その想いを聞いて嬉しく感じてしまう私も、きっと。
私は親不孝者だ。
「…分かりました。まだ聞きたいことがたくさんあるけど、貴方と過ごしていく中で探していきたいと思います。不束者ですがよろしくお願いします。」
私がそう言うと、彼はずっと真顔だった表情を崩し、柔からく笑ったのだった。
ーー続く、かも?
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立花桜夜(プロフ) - 子育て頑張ってください!応援してます!!! (2020年9月5日 10時) (レス) id: ae3cb0196f (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - 世界の髪飾りさん» よかったああああヽ(^◇^*)/いいえ〜こちらこそありがとうございます! (2020年3月22日 8時) (レス) id: fd04f6af33 (このIDを非表示/違反報告)
世界の髪飾り(プロフ) - 桃さん» はっ……戻った(コメントのレスありがとうございます泣) (2020年3月22日 1時) (レス) id: 59c2745593 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - 世界の髪飾りさん» ギャアアア!!ゴンくん召喚!笑笑 (2020年3月19日 6時) (レス) id: fd04f6af33 (このIDを非表示/違反報告)
世界の髪飾り(プロフ) - 桃さん» わぁめっちゃうれしい!じゃあ溶けます!← (2020年3月18日 15時) (レス) id: 59c2745593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃 | 作成日時:2018年11月11日 21時