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どのくらい泣いていたのか分からない。
両目は腫れ、こんな顔彼には見せられないなって思わず俯いてしまう。
はぁ、と溜息を吐きながら今日はもう寝ようと、ベッドに潜り込もうとしたその時、扉がコンコンとノックする音が聞こえた。
昼食も夕飯も食べに降りてこなかった私を、お母さんが心配してきてくれたのかな。
「鍵閉まってないから、入ってきても大丈夫だよ〜」
扉の開く音が聞こえ、廊下の明かりが眩しいなぁと目を細めて、扉を開いた人物を確認する。
「え、えっ!?ゴンくん!ど、どうして…?」
そこには、私の大好きな彼が居た。
ゴンくんが私の部屋を訪ねてきたのは、数年ぶりになる。
「うん、俺、Aに伝えたいことがあって来たんだ。」
嫌な考えばかり浮かんでしまう。
関わらないでほしい、と言われてしまうのではないか、と。
「俺、Aのことが好きなんだ!冷たくしちゃってたのは、ごめん。Aを前にすると緊張しちゃって、目も合わせられなかったんだ!」
「…う、うそ、ゴン君が、私のことを好き…。」
嬉しい。嬉しい!
ゴン君はこんな嘘をつけるような人じゃないのは、私はよく知っている。
だから、素直に心の底から喜べるのだ。
「っ、ゴン君!私も!私もゴン君が好きなの!もうずっとずっと好きだったの、嬉しい!」
「ほんとに!?よ、よかったぁ…。A、俺と付き合ってください」
「はい!不束者ですがよろしくお願いします!!」
今まで悩んでたことが馬鹿みたいに思えた。
もっと早くに、勇気を出して気持ちを伝えてみればよかったんだ。
これからは、一緒に。
2人で想いを伝えあって過ごそうね、ゴン君!
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立花桜夜(プロフ) - 子育て頑張ってください!応援してます!!! (2020年9月5日 10時) (レス) id: ae3cb0196f (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - 世界の髪飾りさん» よかったああああヽ(^◇^*)/いいえ〜こちらこそありがとうございます! (2020年3月22日 8時) (レス) id: fd04f6af33 (このIDを非表示/違反報告)
世界の髪飾り(プロフ) - 桃さん» はっ……戻った(コメントのレスありがとうございます泣) (2020年3月22日 1時) (レス) id: 59c2745593 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - 世界の髪飾りさん» ギャアアア!!ゴンくん召喚!笑笑 (2020年3月19日 6時) (レス) id: fd04f6af33 (このIDを非表示/違反報告)
世界の髪飾り(プロフ) - 桃さん» わぁめっちゃうれしい!じゃあ溶けます!← (2020年3月18日 15時) (レス) id: 59c2745593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃 | 作成日時:2018年11月11日 21時