仲間家の幽霊さん"2"

ぱーと53 ページ13

光side



生霊と言っても悪いものではなくAの場合は良い生霊だそうでして…


Aの母親から聞きました


連絡先をマホトさんと交換しましたが私には連絡する勇気、ないです。


あんな偉大な人が…


私と連絡先を交換なんて……



考えれば考えるほどすごく不思議です


ですが、言わないといけないし…


悩みどころです。


？「光！」


光「えっ？」


誰かと思えばAでした


光「どうしたの？」


あ「ちょっとだけ思い出したんだけど私、マホトとサグくんに手紙書いてなかった？」


光「書いてた！その手紙どこに置いたかわかる？」


あ「最近見つけたの！」


え？見つけた？


光「どこにあったの？」


あ「服のポケットの中！」


光「えーーーー本当に？」


あ「うん！なんか横になってる時チクチクするなーって思ったら入ってた！


しわくちゃだけどね…笑」


光「なんて書いてた？」


あ「まだ見てないの！読むね」


あ「マホトくんへ


この手紙を読んでいると言うことは私がこの世にいないということですね…


こんな手紙送られて迷惑だと思います。ですが最後まで読んでくれると嬉しいです。


マホトくんと出会えてよかったです。私いじめられてて、そんなときマホトくんを初めて知りました。


はじめはバカなことやってるなーなんて思ってましたが、だんだんとマホトくんを知るほどわたしの憶測ですがマホトくんも楽な人生ではないことを感じました。


カイワレハンマーの曲のBreak Down。私の一番大好きな曲です。初めて聞いた時、私自身の何かが動きだし今、元気に過ごせてました。


ですが、いじめられた時の傷が深く病院に行くと血液の少ない状態で動いてはいけないと言われたのにもかかわらず、またいじめにあいたくないがため沢山動いてしまい病状は悪化。わたしの血液は珍しくドナーもいません。後悔したことはマホトくんとサグワくんのLiveにもう行けない事です。


最後に、マホトくんに出会えてよかった。勇気と元気をありがとうございました。来世でもお会いできたら光栄です

　 A.」


光「A…」


あ「…じゃあサグくんへの手紙も読むね」


って涙こらえて言ってる


無意識にAを抱きしめ大丈夫だからって


そんな言葉しかかけられない自分が悔しい…


『もし私がAの代わりになれるなら』


何度思ったことか…


涙をふきAはサグワさんへの手紙を読み出す

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