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今日はのんびり私の家でおうちデート。
淳太くんは習い事で今はいない。
こないだみたいなことはもうごめん。
だからちゃんと淳太くんを習い事まで見送ったから、今度はちゃんと2人きり。
「なあAちゃん」
『なあに?神山くん』
「……その呼び方やめてくれん?」
『んー?』
「俺ら付き合ってるんやろ?下の名前で呼んでーな」
淳太ものんちゃんは呼んでるやん?俺は無理なん?
『いや、無理じゃない、けど……』
「じゃあ呼んで。」
じゃなきゃ、無視すんで。
今日の神山くん、ドSだ………
名前を呼べ。だなんてハードルが高すぎる。
淳太や望とはまた違うもん……
「ほら。はやく。」
『ともひろくん!!』
「んーなんてー?聞こえんなあ」
い、いじわる!!絶対聞こえとるやん!!
『ともひろくん!!!』
「んはは、言えたやん。ありがと」
優しく頭を撫でなれたと思えば
抱きしめられて
ふわっと広がるともひろくんの甘い香り。
「大好きやで、A」
……神山智洋は、ズルい。
こういうことをさらっと言えちゃうんだもん……
『ともひろくんが大好きなら、私は大大好き!』
「俺は大大大好きやから!!!」
お互い一歩も譲らない。
「んふふ、可愛い子にはご褒美をあげなな」
チュッと触れるだけの優しいキスを落として
「俺の片想い、やっと実った。」
これからもこうやって、智洋くんと過ごしていきたい。
智洋くん、大大大好きだあ〜〜!!
Fin...
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作者名:ちぃすけ | 作成日時:2020年4月7日 21時