片想い。Tomohiro K. (ページ23)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:39,853 hit

23 ページ23

.

神山くんを好きにならなかったら……

こんな苦しい思いを

感じなくて済んだのに……

でも、ハッキリ嫌いになれないあたり

好きなんだって………

.

無我夢中で走って……
気がついたら家の近くの公園に辿り着いていた。

ベンチに、そっと腰掛ける。

思い出したら、今にでも泣き出しそう……

「A！」

声がした方を見ると、

汗だくで、息が上がった淳太くんがいた。
……昔から運動音痴で、いっつも鬼ごっこで私にすら負けてたくせに……
なんでこういうときだけ、速いん………

淳太「大丈夫か？」

隣に座って
トントン、と優しく背中をさすってくれる

その優しさに、心のリミッターは限界だった。

『じゅんたぁ……』

淳太「……つらかったな、おいで」

優しく淳太くんに抱きしめられ、

我慢していた涙が、一気に溢れ出てきた。

淳太「もう大丈夫やから、、、な？」

思い返せば、辛いときは
いつもそばに淳太くんがいてくれた。

友達と喧嘩したときも、
真っ先に相談に乗ってくれたり。

私の人生に
淳太くんが深く関わってることを改めて感じた。

『淳太くんが彼氏だったら……こんなつらい思いすることなかったのに………』

淳太「………」