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望「おはようAちゃん！今日もかわええな♡」
『おはよ』
望くんは、朝からテンションが高い。
まるで嵐のように突然やってきては、雨というなの鬱陶しさを運んでくる。
大毅「どないしたんや。元気ないやん」
『ちょっと、ね』
大毅「ふーん……。あ、淳太来てるやん！！！！おはよ！！！」
だとすると、しげは太陽の存在かもしれない。
けれど太陽は別にいるから却下。
淳太「はいはいおはよう。」
大毅「雑！！！！」
望くんが雨なら、しげは雷だ。
ギャーギャーとやかましく鳴り響いて、曇っていた私の心にとどめという名の、雷雨をもたらした。
ちなみに淳太くんはよくわからない。雪のように冷たいときもあれば、太陽のように優しくて温かいときもあるから。
望「なあ、Aちゃん。ちょっと相談してもええ？」
『私に？私でいいなら、ええよ』
望「よっしゃあい！ほな、昼休み屋上な！」
『うん』
はしゃぐ望くんの向こう側に、神山くんが見えた。
意識しているつもりはないけれど、ついつい見てしまう。
神山くんは、私にとって太陽の存在。
まるで太陽のように、眩しい笑顔が大好き。
そんな神山くんは
クラスで一番人気の女の子と話していた。
私なんかと正反対で、女の子らしくてめっちゃ可愛い子。神山くんはああいう子がタイプなんかな。
私なんか、言葉遣いは汚いし、つるむのは男ばっか。
こんなんで、私を見て！なんて難しい話。
……自分で言ってて、悲しくなる。
恋ってこんなに苦しいもんなんだね……
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作者名：ちぃすけ | 作成日時：2020年4月7日 21時
