【文アル】失格紋の少年は何想ふ (ページ6)

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彼等の来た理由ページ6

彼等の話によれば僕は“猫泉A”という作家らしい。そして今僕が生きている世界はその猫泉という人間によって描かれたものらしい。どうやらその作品の主人公が僕で、僕に猫泉という人間がなっているらしい。
どうしてそうなってるのか、といえば侵蝕者とかいう奴の仕業で､その作品は今侵蝕者に侵蝕され、有碍書というものになっているらしい。

『そうなのか。だがすまない、信じることは難しい。君達が存在している時点で有り得ない事ではある。だがその話を信じることはできない。用件はそれだけかい？それだけなら僕は帰るが。』

僕は彼等の話を聞き、思った。
俄には信じ難い話ではあるが嘘では無さそうだ、と｡
何故かって？
簡単なことさ、信じ難い話ではあるのは事実だ。でも彼等…文豪が存在し、僕の前にいる。つまりそれが夢で無いとすれば？その話が真実ということになるだろう。だから“信じ難い話ではあるが嘘では無さそう”と思ったのさ。

織「やっぱ信じられへんよなぁ…」
『そんなに落ち込まないでくれ、嘘では無いとわかっているから。』
太「わかってる？！どういうこと？！」
『君たちがいる時点で普通では有り得ないことだろう？だからそんな事が起きていても可笑しくないと考えたのさ。」
安「頭がいいんだな。」
『はは、そんなことはないさ。』
？？「治怜ー、早く帰って来なさーい？」
『………可笑しい』
安「どうした？」
可笑しい？何故だ？何時もと変わらない母だろう？
『うっ………』
………何だ、あの映像は……どこか懐かしかった……誰なんだ、僕を呼ぶのは…。

そう考えたとき、視界が暗転した。

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お久しぶりです。更新やっとしました！
そういえば今日安吾先生誕生日なんすか？おめでとうしか言えねぇ←