大切な仲間だから【橙】

９.早く会いたい！ ページ10

突然、聞き慣れたかわいらしい声が聞こえてきた



？「ジェ…い……ジェル兄！」



ジェル「！？」



この声はっ…



俺はｶﾞﾊﾞｯと起き上がった。



ジェル「るぅちゃん！！！」



目の前にるぅちゃんがおった。



こころなしかいつもより幼く感じる。



ジェル「どこいってたん！怪我はないん？他のみんなは？」



るぅと「…？」



俺の言葉に、るぅとはキョトンとする。



るぅと「何言ってるんですかジェル兄。僕はジェル兄が森にお昼寝しに行ったままなかなか帰ってこなかったから迎えに来てあげたんですよ？」



ジェル「…えっ…」



森？



お昼寝？？



迎えに来た？？？



どういうことや？



そういえば周りは全然見たことがない景色が広がっていた。



空はたくさんの緑の葉に覆われていた。



そして俺は一本の大きな木に腰掛けるように寝ていたみたいだった。



でも俺、さっきまで自分の部屋にいたよな…



ここ…どこや…？



るぅと「ほら、とりあえず早く帰りますよ！」



ジェル「帰るって…どこに？」



るぅとはますます不思議そうな顔をした。



るぅと「どこって…僕達6人の家に決まってるじゃないですかぁ…」



ジェル「え…」



6人って…すとぷりメンバー全員のことか？









………









…もしかしたらこっちがほんとの世界なんやろか？



今までの全部デジャブかなにかで…



るぅと「ほら、早く帰らないと、なな兄心配してましたよ？」



るぅとがこっちを見ながらゆっくり歩き出した



ジェル「…うん！」



ごちゃごちゃ考えるのはやめよう。



今はただ…メンバーに…俺の大切な仲間に会いたい…！



俺はそう考え、るぅとの後を追った。

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