大切な仲間だから【橙】

７.大きくなってゆく不安 ページ7

部屋に戻ってくると、またあいつがいた。



ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべている。



？「ドウダァ…オレガ言ッタコト、ホントダッテ分カッタダロォ？」



ジェル「…」



否定できない。



俺の青ざめた顔を見て、あいつは笑う。



？「ッヒヒヒwwwwwwwイイ気味イイ気味」



ジェル「…なんでこんなことするんだよ…」



？「ア？フハハッwwwwwww
愚問ダナ。オレハ、苦シミタクナイカラ、オマエヲ不幸ニシタンダ。
大切ナ仲間ガイナクナルコト。
ソレガオマエニトッテノ不幸。
ソウダロ？」



そうかもしれん。



あいつも、苦しくて仕方ないんやろう。



でも、俺だって大切な仲間を守りたい。



メンバーが無事かどうかもわからないのに、今あなたは苦しいんですね、どうぞ僕を不幸にしてください、なんて言えるかよ…



さとちゃん…



ころん…



なーくん…



莉犬…


るぅと…



今、どこにいるの、？



何してるの？



つらい思いとかしてないかな…



心配する気持ちが、俺の中でどんどん大きくなっていく。

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