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love u... × 田中樹　5 ページ5

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さすが金曜日ということもあり
少し早いかと思った時間でも
十分すぎるほど盛り上がっていた。

久しぶりのクラブに、
乗り気じゃなかった私も自然とノってくる。

ってもまだ酔いが足りないから、
まずは端っこの席で音楽を聴き、アルコールを入れることにした。
後輩ちゃんは現場の顔馴染みのメンバーと楽しそうにしている。

ーーえ、私いる？！

とも思ったけど、やっぱり昔の感覚がスクリュードライバーを流し込むのと同時にだんだん戻ってきて。

30分ほどして後輩ちゃんが一通り挨拶を済ませたらしく戻ってきた。

「先輩、いっちゃいましょーー‼‼‼」

その頃には結構なハイ状態。
周りの女の子達が露出度の高い煌びやかな服装の中、結果1人悪目立ちしている様な気がしたけど、
それすらなんだか気持ちよくて。

大学時代同様、とはいかないけど、
音楽があれば体がリズムを掴み、勝手に動いた。
あーーー、ダンスやっぱ好きだなーー！
なんて考えながら、音楽に合わせて自分を表現した。

3曲目になる頃、ブランクのせいか歳のせいか
息切れもあって少し周りが見えるようになってきて
周りを見渡すと案の定多少？目立っていた。

あー、やってしまった…なんて思いつつ
心から楽しんでいる自分がいた。

ーーあー、休憩しよっ

後輩ちゃんに声をかけたけど
仲間と楽しそうにしていて多分聞こえてない。

ーーこのまま帰ろかな！ミッションは終わったし！

とりあえず酔いと高揚感を冷まそうと
はじめに座ってた席に戻ろうとした時
腕を掴まれて。

まぁ、俺と踊ろうとか、そういう類の声かけをしてくる男の子達。

もっと若い子いるよ！
ごめん、子持ちなの、おばさんよー！

なんてウソを交えて軽くあしらって。

端っこの席に着くまで多分5人以上の男の子に声をかけてもらったけど、そんなつもりで来てない。

かと言って怒らせたりしたら面倒だから
うまく機嫌を損ねないような言い方でお断りをした。