StLtH26 (ページ9)

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「みゅうさん、お誕生日おめでとう。そして、おかえりなさい！」

美「え～なにこれ！」

キラキラした目が私に向かって、嬉しそうに微笑む。
わかってると思うけど、みゅうさんの帰りをみんな待っていたよ。

みんながみゅうさんに「おかえり」と次々声を掛けていくのを目を細めて嬉しそうにする彼に大我さんが「ほら、ロウソク」とケーキを顎で指した。

ふーっ、と一息で22の数字のロウソクを吹き消すみゅうさんに大きな拍手が届けられて「なにこれ？みんな知ってたの！？」と恥ずかしそうに顔を抑えた。

謙「言ったでしょ？サプライズするって」

翔「寂しそうだったしね？」

樹「壮行会は出来なかったからせめて帰ってきた時にはやろうね、って言ってたんだよ」

美「マジかよ～」

風「タルーレナイトがお前の誕生日になったのもそれが理由だから」

北「ま、美勇人のことだからバレる心配はなかったな？」

「あとはAちゃんがうまく準備してくれたし？」と大我さんが私に目を向けるからそれに向かってピースして見せるとみゅうさんはキラキラした目で私を見つめた。

美「もしかして任されてた大役ってこれ？」

「うん」

美「全然気づかなかった！」

割とヒント出してたけどね？と笑うとみんながみゅうさんの鈍感さに笑う。みゅうさんの隣にやってきたさなさんがニヤつきながら「どう？言ってたこと叶ったけど？」とわざとらしく聞くと彼は恥ずかしそうにさなさんの肩を押した。

美「すげー嬉しい、ありがとう」

真っ直ぐと私を見てそういうもんだから、「お礼はみなさんにどうぞ」と返すとみゅうさんはみんなの方を向いてすごく嬉しそうにお礼の言葉を言ってはにかんだ。

風「頑張れよ！デザイナーさん？」

ミ「よっ、将来有望！」

ハ「みゅうちゃんだったらすぐ見つかりそうだね」

美「はぁ・・・ありがとうございます」

温かい称賛の言葉に耳を赤くした彼は「頑張ります」と力強く頷いた。