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You Side
「・・・っ、」
美「まだ泣いてんの？(笑)」
クスクス笑ってくるみゅうさんから離れて涙を拭いてると背中を摩ってきて「大成功だったよ」と優しく教えてくれる。分かってるもん。
自分が想像して作り上げた空間なのにその中にいる二人は幻想的で、なんだから異次元で目が離せなくて何を言ってるかまでは聞こえなかったけどハルさんが泣いてしまったのを見て私も貰い泣きしてからずっと感動で涙が止まらない。
嬉しくて寂しい。
けど、やっぱり嬉しい。
「あー、よかった！」
そう言って笑ってみゅうさんを見ると彼は困ったように眉を下げて、また笑った。
みんなが二人を取り囲んで話してる間はもう軽くパーティーみたいな感じになって、北斗さんが用意してくれたお料理を摘んでると急に眠くなってきて、ずっと隣にいてくれたみゅうさんに「いつ帰りますか？一緒に帰って・・・」と言ってしまったくらい疲れがどっと襲ってきた。
美「A疲れたよね、もうちょっとしたら一緒に帰ろ」
「うん」
美「ケーキいる？」
「ちょっと」
待ってて、とやけに優しいみゅうさんに甘えて座ってたソファーで微睡みそうになってると樹さんと風磨さんがやってきて「Aちゃん、本当にお疲れ様！」と言ってくれた。
「みなさんもおつかれさまでした！」
樹「一番真面目に頑張ってた！」
「いえ」
風「最高だったよ？」
そう言ってくれる二人に笑顔を向けると「Aちゃん食べた？」と北斗さんがお料理を差し出してくれて。「あぁもう本当に眠いんだけど」と思いながら三人と会話しているとみゅうさんが戻ってきて「はい、ケーキ」と差し出してきた。
北「Aちゃん疲れて寝ちゃいそうなんだけど、大丈夫？」
美「俺が連れて帰るから平気」
そんな会話を聞きながら「ハルさん綺麗だなぁ」と揺れるドレスの色を見つめてケーキを口にした。
「みゅーさん」
美「ん？」
「なんであの色にしたの？」
美「あぁ」
樹「俺も知りたいな、それ」
風「俺も」
北「じゃあ、俺も」
美「なになに、すげー恥ずかしいんだけど(笑)」
樹「未来のカリスマデザイナーの話聞ける機会なんて中々ないしね？」
北「それな、俺も結婚式はお前にお願いするわ」
美「あは、高くつくよ？」
風「そこは友割でしょ〜」
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作者名：愛美
| 作成日時：2020年7月5日 14時
