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風「で、俺はここに書いてある通りに進捗状況を確認すれば良いのね」
樹「うん、よろしく」
北「全体の進捗状況は風磨で、GOサインも風磨待ちでいいんだよね」
樹「うん。俺が会場の確認をしてOKになったらサクラちゃんと顕嵐にハルさん連れてきて貰うから」
「あぁそっか、直前までメイクあるのか」
謙「まぁ大丈夫でしょ、今のところサクラちゃんの課題でメイクのモデルになって欲しいってことでハルちゃんがなんの疑いもなく納得しちゃってるし」
風「OK。じゃあ、あと2日後?みんなで最終確認ね」
北「グループにもメッセージ入れといた」
樹「よし、頑張りますか!」
「はい!」
気合の入った顔で頷く私にみんなが笑うからすごい恥ずかしくなると謙さんが「なんか俺よりみんなのが楽しそうなんですけどー?」とふざけたように笑った。
北「誰のためだよ」
樹「まぁ俺らやさ男なんで、頑張っちゃうよね」
風「柄にもなくね」
「(笑)」
謙「本当感謝してますよ」
恥ずかしそうにはにかんだ謙さんはそういうと、Aもありがとね!と頭をぽんぽんしてきて「一番頼もしいよ」と言ってくれた。純粋に役に立ってることが嬉しかった。文化祭の準備のように過程から楽しいのが始まってあと3日で終わってしまうのが寂しいくらい。それぐらいずっと楽しい。
最初は怖いと思ってた樹さんも風磨さんも北斗さんも本当は優しくて自分のイベントじゃないのにすごくワクワクで興奮する。
当日のことを再び確認しだした樹さんと風磨さんを邪魔してはいけないと思って席を立つとみゅうさんから電話が来た。
「はい」
美「いまタルーレの外に車つけたから出てきて」
「はーい」
ドレスの実物を確認しに行くために迎えに来てくれたみゅうさんが着いたことを謙さんに伝えて他の三人にも挨拶をしてタルーレを出る。
見覚えのあるみゅうさんの実家の車を見つけて助手席に入るとみゅうさんはスタバを差し出して「お疲れ」と笑った。
「え?なんで好きなのわかったの!」
美「ふふ(笑)」
「丁度糖分を欲してた」
みゅうさんありがとうと言って口をつけると大好きな甘い味が広がってすぐに頬が緩み、そんな私を見てみゅうさんはクスッと笑うとハンドルを切って「アトリエ行きまーす」と低い声で呟いた。
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作者名:愛美 | 作成日時:2020年7月5日 14時