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美「本当だ」
謙「そりゃあね？俺らも大事な時は決めますから」
慧「ん？大事？」
怜「今日なんかあったの？」
ふふっと頬を緩めた謙さんは「いやぁ、言うのもったいないけど」と口にしてからニマニマした顔でさなさんを見つめた。
「・・・？」
翔「えー、めっちゃ気になるんだけど！」
モロ先輩がそう声を上げて謙さんに期待の眼差しが飛ぶと謙さんはそれに答えるようにして「さなやすダブルデートしてきました〜！」と満面の笑みを浮かべた。
佑「はぁ、誤解だわ」
怜「だぶるでーと？」
顕「まさかの？」
「え？」
美「ガチで？」
慧「おじさんたちが？」
謙「ちょっとなにそれ萩ちゃん、おじさんはダブルデートしちゃダメなの！？」
翔「いや、衝撃なんだけど」
「ちょっとその話聞きたいんですけど！？」
私がそう言って前のめりになったのを抑えるように萩ちゃんは「とりあえず飯できたから、食べながらにしよう」と言ってお皿を出すようにみんなに指示すると、いつもに増してみんながテキパキ動くからすぐに準備が整った。
佑「こういう時だけ連携が素晴らしいよね」
謙「みんなさなぴー話に興味あんのよ」
美「さなぴー、ついに彼女出来ちゃったの？」
ちょっと寂しそうな顔をするみゅうさん。
さなさんはご飯を口にしながらチラッとその顔を見ると「いや？彼女ではない」とキッパリ否定した。
その否定に顕嵐がバッと顔を上げて「え？付き合ってないんすか？」と吃驚したような顔を見せる。その表情を見たさなさんは「しまった」と顔をして手を額に当てた。
顕「だって、」
佑「あらん？」
顕「・・・あぁ」
「ん？ん？顕嵐なんか知ってるの？」
さなさんの制圧に急に静かになった顕嵐は「知らない」と首を振った。さなさんは不思議そうな視線が向かう中「ダブルデートって言ってもただやっさん達の付き添いだから」と淡々と口にする。
謙「ふふっ(笑)」
翔「やっすー誤解させる言い方やめてくんない？吃驚しちゃったじゃん」
謙「指輪のねリサーチをしに行ったのよ」
佑「男の俺がハルカに聞いてもね？賢いからすぐバレるでしょう」
謙「そこでさなぴーのね？ね？」
ニヤニヤする謙さんが「最近仲良しなあの子をね？♡」と浮かれた声で言ってさなさんを見つめた。
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作者名：愛美
| 作成日時：2020年7月5日 14時
