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あなた以外に誰がいるの？という言葉を飲み込んで「さぁ？そうかも」と答えると、「いや、ごめん」と謝るから可笑しくて笑う。
美「何笑ってるの？」
「いや、みゅうさん最近暇だからいろいろ知らなかったのを再確認してるんだなって思って」
今まで働きすぎたんだよ、と口にすると「まぁ、それは否定しない」って返された。
「でも、そんなみゅうさんのこと尊敬するよ」
美「まじ？」
「うん、目標に向かって実行する力を私はどっかに置いてきてたし。留学する前のみゅうさんとかめっちゃキラキラしてたし」
美「そっか・・・」
「でも。過去形だからね？」
今はすごい充実してるし、自分のために何かするの楽しい。
「時期見てバイトでも始めようかなって思ってる」
美「うん」
「あと、資格？取りたい」
美「すごいじゃん。なんの資格？」
「うーん、とりあえず仕事で役立ちそうなもの？」
楽しくなってこれから何をしたいかを夢中で話してしまう私を見てみゅうさんはちょっと寂しそうにして「・・・なんか、変わったね」と目を伏せた。
「うん、自分でもそう思う」
美「なんかA見てたら俺も何か始めたくなったよ」
「もうちょっと休んでたら？また働きすぎちゃうよ」
美「そうだけど、マインドの問題！(笑)」
「まあね(笑)」
みゅうさんは「あぁ・・・もう10月も終わるなぁ」と口にしてチラッと私を見つめた。
美「そういえば、今月末って・・・」
「タルーレナイト！！！」
私が食い気味に答えるとみゅうさんはガクッとコケたような素振りを見せた。
「私、タルーレナイト大役任されちゃって！」
美「あぁそう・・・」
テンションが下がったようにそう答えるみゅうさんを笑って心の中で「気づいてないな」と不敵な笑みを浮かべた。「楽しみだなぁ」と口にしたらみゅうさんは「あー、はいはい」と落ち込んだように返事をした。
タルーレナイトの前夜、タルーレに向かって謙さんとお話を進める。
謙「大丈夫だよね？」
「任せてくださいよ、もう一段階落ち込ませてきたところなんで」
謙「もうAも意地悪だなぁ(笑)」
「謙さんたちが言ったんじゃん(笑)」
謙「ふふ、悪い顔(笑)」
「あなた、共犯ですよ？」という私の言葉にいたずらっぽく笑う謙さんは「別件で明日みんなに話すことがあるから早めに来てね」と言われて「何かあるんですか？」と聞き返すと「それは明日ね！」と謙さんが大きく笑った。
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作者名：愛美
| 作成日時：2020年7月5日 14時
