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「みゅうさん」
美「あと、」
「・・・、」
美「今のAはめっちゃ強い女の子に見えるよ」
「え？」
美「去年と見違えるくらい、強くて真っ直ぐで情熱的だよ」
「・・・、」
美「きっと、Aなら夢が見つかるし・・・叶うよ」
「っ・・・みゅうさんっ」
目の前のみゅうさんの表情が滲んで、思いっきり泣きたくなった。
涙を堪えるように口を抑えてたら、みゅうさんは私の頭を撫でてその胸に引き寄せた。
みゅうさんの鼓動がおでこに伝わって、あぁ・・・一緒だって思った。
去年もこうやって、私を慰めてくれた。
「俺の所為にしていいよ」ってそんなことを口にして。
美「・・・ふふ、泣いてる」
「みゅ、さん」
美「ん？」
「・・・ありがと、」
美「ううん」
頑張るね、と小さく口にするとみゅうさんは私の頭の上で頷いて、尖った顎を私の頭に押し付けてから「・・・俺もなんでも手伝うから」と言ってくれた。
みゅうさん。
みゅうさんはどこまでもずるいなぁ。
そうやってすぐに私の心を奪ってしまう。
恋心じゃない部分も、そうやって奪っていくんだね。
まだまだ、夢の話がしたい。
けど、きっとこれからも何度もすることになるんだろう。そうだったらいいな。
みゅうさんが応援してくれているという事実は大きなものだった。
と、同時に・・・私はこれに甘えてはいけないんだと誓った。
自分の足で歩いて、自分で見て、感じて、選んで、夢を見つけて。
それに向かって自分の力で頑張るんだ。
みゅうさんは・・・夢の戦友として私を見てくれてるってことを忘れてはいけない。
みゅうさん。
私はいつかあなたに負けないくらい、キラキラした人になるよ。
「ありがとう」
美「ふふ、うん」
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作者名：愛美
| 作成日時：2020年7月5日 14時
