StLtH22 (ページ7)

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静かに泣き続けていたらしい。
そしたら、眠ってしまったらしい。

その感覚はまるで頭を撫でて貰ってるかのようで心地よかった。

ぼんやりする意識の中、心地良い温もりを感じた。

「・・・んっ」

神「A？」

「あ、」

神「ふふ、寝てた？」

目を開いた先に、優しい瞳。
頭を優しく撫でながら、「遅かったから寝ちゃった？」と微笑む。

「じん、」

神「ただいま」

「・・・、おかえりなさい」

神「うん」

いつものじんだ。
起き上がって腕を伸ばすと、そのまま抱きしめられた。

神「A、A、、」

意識がはっきりするのと同時に彼が何度も私の名前を呼ぶ。

「居るよ」

神「うん」

「ちゃんと、待ってたよ」

神「ん、ありがとう」

体を話したじんは私を真っ直ぐ見つめて、私の手をぎゅっと握った。

神「朝はごめん」

「・・・うん」

神「昨日の夜もごめん」

「ううん、大丈夫」

神「寂しく、させた？」

「ちょっと」

神「ちょっと？」

「・・・いっぱい」

神「そっか、ごめんね」

「いいの、近くに居させてくれたから」

神「あんな態度取ってごめん」

「ふふ、追い出されなくて良かった(笑)」

神「追い出すわけないでしょ？(笑)」

彼はふわっと笑うと、「・・・Aに言いたいこと、考えてきた」と私の手を強く握った。

ドキッと胸が音を立てた。
緊張してしまって、瞳を揺らすとじんは少しだけ口角を上げて口を開いた。

神「不安だった」

「・・・うん」

神「Aのこと縛り付けてるかもって、不安だった」

「、、、」

神「そう思ってからAが段々と離れてくような気になって」

「・・・、うん」

神「もう俺と一緒に居たくないかなって思ったらAに別れを言われる前に自分から離れてしまえばいいかなって思って結果的に俺から別れようって言った。」

「、、、ごめん」

神「なんで謝るの？」

「私のせいだよ」

神「違う、俺が怖かっただけ」

「・・・じんと離れようとしてたのは本当だよ」

神「、、、」

「それに関しては否定しない。じんのこと大事なのに、浮気した。」

神「・・・知ってた」

やっぱり、そうだったんだ。