StLtH22 (ページ47)

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「お母さん、二人の喧嘩よりも涼のシスコンのが心配なんだけど？」

涼「ちょ、違うから！俺は心配なの！」

慧「そういうことね(笑)」

エ「もう涼ちゃん大丈夫だよ、そんなすぐにするわけじゃないし」

エリは涼ちゃんのお姉ちゃんだからねー！って後ろから抱きしめられるけど、俺は突っ立つことしか出来なかった。

その先で慧悟くんはお父さんたちに許してくれてありがとうと嬉しそうに口にして、すっかりその気だし。

涼「はぁ」

エ「涼ちゃん寂しいの？」

涼「・・・うるさいな」

エ「ふふっ、同棲するまでいっぱいうちおいでよ」

涼「・・・」

エ「いっぱい可愛がってあげるから(笑)」

涼「うるさいなぁ、別にいいって」

はいはいっと腕を解いたエリちゃんは嬉しそうな顔で俺の頭を撫でて「お姉ちゃん寂しいなぁ？」とわざとらしく呟いてから慧悟くんの隣に戻っていった。その横顔が本当に幸せそうで、当たり前だけど、今までいっぱい見てきたのに俺には引き出せない表情で。

そんなに幸せそうなら良いって思うけど・・・。

涼「・・・エリちゃん家に荷物もってこ」

慧悟くんには悪いけど、もうしばらくエリちゃんの家に居座ろうとそう決めた。