StLtH22 (ページ42)

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慧「うん。あのあと考えた。でも、自分としてはちゃんとしたかったからあそこでやめたんだけど、もしものことがあったらちゃんとエリのことを守るよ。」

エ「うん」

慧「・・・卒業したら、同棲するんでしょ？」

エ「うん」

慧「だから、親に許しを貰うまではそういうことがないようにしたかったんだ。自分の中でしっかりした考えを持ってたつもりだったけど、エリの気持ちを考えずにそう口走ったこと後悔してる」

エ「・・・ショックだった」

慧「本当にごめんね」

エリのこと、大事だよ。そう抱きしめられて、嘘がないことを知ると途端に安心してかれこれ何週間も離れてたわけだから久々に感じるけいちゃんの温度と匂いに胸が引き締められる。

慧「大好きだよ」

エ「エリも」

私には、最初からけいちゃんしかいないのに。
そっと離れて微笑み合う。
小さくキスを落とす彼にまた微笑むと、「本当にごめんね」と頭を撫でられた。

エ「もういいよ？」

慧「許してくれてありがと」

エ「エリも謝ることあるなぁ」

慧「え？」

うんと頷いて、「ジェッたんのことなんだけど・・・」といえば彼は咄嗟に大きな声を出して「ああっ！！」って私の肩を掴んだ。

慧「それ聞こうと思ってた！ねぇジェシーが言ってた『エリ今は俺と』って何！？』

エ「待って待って落ち着いて！なんもないよ！」

ただ、ちょっとね？とけいちゃんと別れてからジェッたんとエリの間に何があったのかを話すとけいちゃんは案の定途中でどんどん顔が強張って行ってしまい・・・。

慧「素直に答えて」

エ「うん」

慧「どこまでした？」

エ「え？」

どこって・・・。

慧「仕方ないし、それはまあ涼のせいだけど家行ってそれで？」

エ「・・・それで、」

一緒に寝た・・・だけ？と口にするとけいちゃんは溢れ出ちゃいそうな感情を押し込むように目を瞑った。