StLtH22 (ページ37)

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ー今日はごめんね。明日、お話できる？

ジェ「・・・、」

わかっていたことだけど、いざ来るとなると途端に怖くなるもんだ。
でも、向き合わないと俺の長年の片想いだって終わらないと思った。
何かを引き摺って生きるのは、俺らしくない気がする。

次の日、俺はちゃんとエリカに会いに行った。
彼女は泣き腫らした目を俺に向けて、頭を下げてきた。

エ「本当にごめんなさいっ」

ジェ「エリカ？」

エ「ジェッたん、エリはやっぱり・・・ジェッたんと恋人にはなれない」

あの、こういうこと本当に最低だと思ってる。ごめんね。
もうこれ以上ジェッたんも、エリも、・・・けいちゃんをも苦しめるのは嫌だから。

エ「ずっと一緒に居てくれたのに、本当無神経でごめん。私、すごく嬉しかったよ。そして、楽しかったし、ジェッたんが一緒に居てくれたことで救われたことがいーっぱいあった。ジェッたんと一緒にいるうちに、ジェッたんのこと好きになれると思ってた」

ジェ「・・・、」

エ「実際、人としてはジェッたんのことは大好きだし、本当に大事。」

エリはそこまで言うと「でもね、やっぱ・・・エリはけいちゃんのこと待ってた」と泣きそうな顔で俺を見つめた。

エ「自分では全然わかんなかったけど、けいちゃんに『より戻そう』って言われた時にどこか『やっと来てくれた』って安心した自分が居たの・・・。それで、やっぱりけいちゃんのこと、待ってたのに気がついた」

ジェ「・・・うん、」

エ「いっぱい優しくしてくれたのに、ごめんなさい」

ジェ「いいよ」

俺が笑ってそう言えばエリカはハッとしたように顔をあげた。

エ「怒らないの？」

ジェ「怒って欲しかったの？」

エ「怒られても仕方ないと思ってた、」

ジェ「怒らないよ」

俺がそういえば彼女は「・・・本当、ありがとう」と涙ぐんだ。